探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究プロジェクト
探究プロジェクト「文学模擬裁判」3日目
『高瀬舟』に登場する、弟を殺した「喜助」に、どのような量刑を与えるべきかを、様々な視点から考える「文学模擬裁判」。
3日目となった今日は、学校の会議室に法廷が出現しました!
今日は、本校での「文学模擬裁判」の取り組みを書籍にするために、取材/撮影も入る、という非日常。
生徒も背筋を正して臨んでいたように思います。
今日は、この臨場感あふれる空間で、明日の本番を想定したリハーサルを行いました。
リハーサルのはじめに、「発する『ことば』を、誰に向けて届けたいのか、をきちんと意識して話すように」と、札埜先生からお話がありました。場面が進むごとに、先生の熱く丁寧な演技指導が入ります。
生徒たちも、先生の熱意に負けず、台本にない質問をぶつけたり、「異議あり!!」と机を叩いて討論したり、非常に活発に参加していました。
リハーサルによって、ここまでの2日間で学んだことが線としてつながり、自分が何をしないといけないか、生徒たちの中でも明確になったのでしょう。昨日の時点では、「あと2日で良い裁判ができるのか」と、担当教員も多くの不安があったのが正直なところなのですが、今日は見事な振る舞いを見せてくれました。
リハーサルの後は、昨日までと同じく、裁判官・被告&弁護士・検察官&証人の各グループに分かれて、討議を行いました。
これも、昨日までとは見違えるようにいきいきとした議論をしていました。グループの垣根を越えて質問に行く人もいれば、長年この「文学模擬裁判」を実施しておられる札埜先生をもうならせる質問をした人もいました。
さあ、明日が本番です。弟を殺した喜助は果たして殺人罪なのか、同意殺人罪なのか。雲雀丘学園の法廷では、どんな結論が出るのでしょうか。