探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究プロジェクト
【テスラミッション最終回】
本日でテスラミッション最終日です。
今回のプロジェクトに参加した人は「テスラのインターン生」として「雲雀丘学園中学生・高校生」としてミッションが与えられています。
お題は「持続可能なエネルギーを加速させるために、自分たちができることは何か。」です。
各チームは1週間かけてこのお題と向き合ってきました。
それぞれの発表に対して各チーム、先生、テスラの方がそれぞれ得点をつけていきます。
最初に発表したG班は、CO2を削減するに当たって発電部門・産業部門・運輸部門から解決策を見いだしました。
発電においては、太陽光だけでなくバイオマスを使用する案を提案していた点は興味深かったです。
火力発電だけに頼らないものを20○○年までに○%削減など具体的な数字が出ていた点はよかったです。また、地産地消など地域の活動につなげられていたところもGOODでした。
D班は人間の呼吸によるCO2の排出から、計算で温室効果ガスの排出抑制は不可能だということを導き出しました。
それでは解決策にはならないので、「不自由のない火星移住」に目標をシフトしました。
テスラのサイバートラックを使えば稼いで快適に過ごす方法を熱弁していました。
イーロン・マスクは2030年までに「火星に基地を建設する」と言明しています。
夢物語ではないのかもしれませんね。
A班は大型旅客機のエネルギーを減らすという「電気飛行機」の提案をしました。
旅客機に使われているエネルギーであるケロシンは持続可能ではありません。
A班はすべてを電気で動かすといった提案ではなく、「離着陸時だけでもに電気で動く」という実現可能なものでよかったです。
ハイブリット車のエンジン構造を応用することで騒音対策にもなります。
主翼にソーラーパネルを設置し発電することなども面白い提案でした。
E班はTESLA社の理念に共鳴し、環境と共生できるような目標にしようと考えました。
目標は「2050年までに電気自動車の購入者を20%にすると」のことです。
現時点では普及率は2%です。
なぜ電気自動車を買わないのか?という理由も「多額な設置代」「充電の時間がかかる、走行距離が短い」など明確に説明されていました。
目的・短期的行動・長期的行動をリストアップして具体化したのは素晴らしかったです。
逆算して子どもたちをターゲットにしたこともいい視点だったと思います。
C班のビジョンはテスラの2023年Impactレポートからヒントを得ていました。
自動車において自給自足ができるエネルギーシステムを普及させることが目標です。
車にソーラーパネルを設置する、タイヤの回転熱・摩擦熱を利用してエネルギーを生み出すなどを考えました。
全国展開のために地方にテスラの充電スポット、テスラストア(小型店)を増やすことも現実的でよかったです。
F班の目標はテスラのEV車の普及率を20%にすることです。
ガソリン車よりテスラ車を十年以上乗るとCO2を50トン以上削減できるそうです。
高級車でCOOLなテスラ車を普及するために、弱み強みを考えるSWOT分析をしました。
強みは技術革新・ブランド力・充電インフラです。
弱みは高価格、バッテリーの供給問題(ガソリン車に比べて充電に時間がかかる)、アフターサービスなどがしにくいサービスネットワーク不足などが挙げられます。
軽自動車化、スパーチャージャーの1万台以上の増加、広告宣伝を積極的に行うなど現実的な提案が行われました。
B班は小さなことを積み重ねることの大切さを中心に発表を展開しました。
発電方法で火力発電を70%以下にするために、34万個ある街灯を「光る植物に変える」という斬新なものでした。
光る植物は来年の万博でも展示されるそうなので、行く人は是非ご覧下さい!
さらに太陽光の普及、信号機の電力をマグネシウムライトで光らせるなど発想力が素晴らしかったです。
最後に優秀賞が発表され、テスラの方からテスラの帽子・企画運営をしてくださったBatonLinkの方々から景品をいただきました。
イーロン・マスクの行っている事業、そこに賛同する人々、地球に対する思いなど多くのことを知ることができたのと同時に英語力やプレゼン能力を養えたプロジェクトになりました。
参加生徒の皆さんお疲れ様でした!