探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究プロジェクト
【関西電力探究プロジェクト~高校生編~】
2025年3月11日、東日本大震災から14年目の日に、関西電力の大飯原発を訪れてエネルギーについて探究するプログラムが実施されました。このプログラムの魅力は、実際の原発を見学できることです。
まず、エルガイアおおいにて原発のシミュレーター室を見学しました。ここは運転員が操作訓練を行う場所で、原発は12〜13名で運転されていますが、関係者を含めると2000名以上が関わっています。運転員になるには研修と実務経験が必要で、5班に分かれて3交代で運転業務に携わっています。運転員はブザーで異常を察知し、ポンプ操作や機械の点検を行います。旧式の機械はボタンが多かったですが、最新式はデジタルタッチパネル式でシンプルになっており、情報収集や操作がしやすくなっています。関西電力は先進的で、東日本大震災時の福島原発での全電源喪失状態の訓練も行っています。
次に、原発の仕組みや安全確保について学びました。大飯原発では1、2号機の廃炉が決定しており、3号機が運転中、4号機が最終点検中です。
エルガイアおおいからバスで20分揺られ、いよいよ原発内部の見学です。身分証明書の提示、カメラ・スマホの持ち込み禁止、撮影禁止と厳重なセキュリティが敷かれていました(そのため写真はありません)。
設備と危機管理対策の充実ぶりに驚かされました。
また、生徒の多くの質問にも丁寧に対応していただき、関西電力の原子力発電に対する熱意が伝わってきました。
昼食をはさんで、再びエルガイアおおいでエネルギーについて学びます。ゲームやアニメを使ってわかりやくすくエネルギーについて学べるコーナーが多くありました。
最後にバスの中で一部の生徒ですが、未来のベストエネルギーミックスについて発表してもらいました。
この探究プログラムを通じて、エネルギーについてより興味を持ってくれると嬉しいと思います。