探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究プロジェクト
「聞こえない」から考える多様性③
このプロジェクトでは、「耳の聞こえない人」とその支援・通訳に携わる研究者をお呼びして、手話での講演、学習会、校外学習などを行うものです。
第1回目のオリエンテーションでは、研究者の種村光太郎さんから「多様性を考える」とはどういうことかを学び、「聞こえない人」当事者である大学生の河角さんご自身の体験をお聞きしました。第2回目は、「聞こえない人」当事者の山口さんをお迎えし、講演と手話レッスンを受けました。第3回目は、山口さんに加え、古谷さんをお迎えし、校外学習やゲーム活動をしました。今回は、24日に行われた最終回の様子をお届けします。
最終回は生徒達によるプレゼンテーションを行いました。「聞こえない人」にも分かるような発表方法で今回のプロジェクトに参加した感想、感じた違和感や疑問、そして「多様性を尊重することとはどういうことか」についての考えを聞きました。声に頼らない発表をどのように考えてくるのか、楽しみでもあり心配でもありましたが、生徒達は素晴らしい発表を仕上げてきてくれました。
全部手話を使って発表した人、自分の声を読み取って字幕がでるように工夫してきた人、原稿を印刷して「聞こえない人」に事前に渡した人、スライドで発表している部分を手で示しながら大きな声とハキハキとした表情で発表した人、スライドのアニメーションを工夫して「文字を読まなくても分かる」ような発表をした人、一人一人が自分ができる最大限の発表をしてくれました。
「多様性」についても、深い考察をしてくれる人達が多く、内容もとても充実したものでした。
このプロジェクトで学んだ事を日々の生活に落とし込みながら、「他者を受け入れ理解しようとする姿勢」「他者と関わり合おうとする努力」を続けてほしいと願っています。