探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究プロジェクト
探究プロジェクト「生と死の間」
理化学研究所より砂川玄志郎先生をお招きし、「生と死の間」と題した講義をいただきました。
小児科医である砂川先生は、冬眠動物であるキツネザルとの出会いから基礎研究を始められたそうです。冬眠について研究することで、これまで時間的な制約の中で助けることが難しかった患者さんを救うことができる可能性を見いだせるのでは?と考えたそうです。今回の講義では、冬眠現象と体温との関係、冬眠する動物と冬眠しない動物、人工冬眠の可能性と臨床への応用、研究に際して動物を冬眠誘導する難しさなど、実際の研究のデータなども1つ1つ示していただきながら、説明していただきました。また講義後半のグループワークでは、下記の3テーマから各班で選択した題材で、議論・発表をしました。①なぜ冬眠中の動物の体温は異なるのか ②なぜほ乳類には冬眠をするものとしないものがいるのか ③人類が冬眠できると生じる問題とその対策とは
30分という限られた時間の中で各班でディスカッションを進め、結論を導いて発表しました。1つ1つの発表に対し、砂川先生のコメントをいただくこともできました。全体で2時間弱という時間でしたが、最先端の研究に携わる研究者の先生とサイエンスを通して時間を共有するという貴重な体験をすることができました。また日本を代表する自然科学領域の研究機関である理化学研究所で行われている研究にも触れることができました。