探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究プロジェクト
探究プロジェクト「私たちとペンギンの未来~動物とSDGsのかかわりを学ぶ~」
7月24日~26日の3日間,中学生8名が和歌山県にあるアドベンチャーワールドとの探究プロジェクトに参加しました。
1日目はまず,学習前にSDGsについての自分の考えでグループで共有し,模造紙いっぱいに書き込みをしました。
午後からは,社会問題とつながりのある動物を巡るツアーと題し,園内にいる絶滅危惧種を中心に,なぜそのような状態に陥ってしまったのか,スタッフの方のお話を聞きながら学習をしました。
いよいよメインのペンギンの観察です。最初は海獣館で7種類のペンギンを観察したあと,残り1種のペンギンを別の飼育エリアで見学させていただきました。キングペンギンの雛も数羽いて,とても可愛らしかったです。ペンギンの飼育スタッフの方に,雛の生態についての説明,繁殖エリアではペンギンの特徴など楽しくお話いただきました。
2日目は,アドベンチャーワールドで飼育している動物たちのための餌を保管している,魚庫・肉庫・野菜庫の見学からスタートしました。魚庫に実際に入り,保管している魚についての説明を受けました。庫内はマイナス15度の極寒で貴重な体験ができました。
次に,海水飼育場のすべての海水をろ過浄化している海水処理場の見学をしました。牡蠣殻を用いた自然の力による浄水をされているそうです。さらに,園内の動物病院内で獣医さんから動物園の役割,獣医の役割についてのお話をしていただきました。レントゲンクイズは盛り上がりました。また,ぬいぐるみの中にチューブを埋め込んだスタッフさんお手製の採血体験ぬいぐるみを使って採血体験もさせていただきました。獣医を目指す生徒もおり,たくさんの質問をしていました。そして,午後からはペンギンの飼育体験をしました。餌を調整する調餌体験,飼育エリアの掃除体験,そして実際に餌をあげる給餌体験をしました。なかなか体験することができない貴重な体験と,ペンギンの生態の細かいお話,スタッフさんのペンギンに対するお仕事について熱く語っていただきました。2日目の最後には,ペンギンが抱えている環境問題について講義をしていただき,食い入るように聞いておりました。その後のグループでの話し合いでも色々と意見が出たようで非常に有意義な時間でした。
2日目の様子や画像についてはアドベンチャーワールドの公式HPでも紹介していただきましたので,以下の記事を御覧ください。最終日の発表会の告知もしていただきました。
『Hibari探究プロジェクト』ペンギンとSDGsを学ぶ体験学習プログラムを開催☆7月26日(水)に学習発表会を行います!
最終日は,まずペンギンのベテラン飼育員さんからペンギンの世界についてお話をいただきました。ペンギンに対するアドベンチャーワールドの歴史や南極から政府の許可をもらって卵を持ち帰り孵化させたこと,ペンギンの生態に関する詳細など非常に興味深い話をしていただきました。有精卵と無精卵の判断の仕方などの話もしてくださいました。昼食をとっていよいよ発表会の準備を始めます。グループでの発表ですので,中学3年生がリーダーシップを取り,みんなで意見を出し合いながら発表順番と内容の役割を決めていきます。発表はセンタードームと呼ばれる場所で行われました。アドベンチャーワールドとの探究プロジェクトは3年目になりますが,一番の大舞台です。想像以上にゲストのみなさんがいらっしゃる中での発表となりましたが,立派に発表をしていました。最後は恒例の集合写真をパチリ。
アドベンチャーワールドのスタッフの皆様には大変お世話になりました。3日間という短い間ではございましたが,彼らにとって普段経験できない貴重な体験を通して,たくさんの物事を考え,最後に自分の思いを伝えることができたと思います。ありがとうございました。