学校選びのポイント・・・3
中学から高校にかけての6年間は、人生の土台を築く大切な期間です。思春期という課題もでてきます。どのようなものの見方、考え方を持つようになっていくかが問われる事になります。学校に問われるものとして、知識や技能の習得など学力とともに、これらについてもどのような考え方や対応をするのかがポイントになってきます。私立学校においては、それぞれの学校に「建学の精神」があり、そこにどのような生徒を育てるかが明確に表されています。
目指すべき姿が明確であっても、それをどのように獲得させていくかという事が大切な課題になります。「これが大切だからやりなさい」というように課題を与え、やらせる方法、これは初期の段階としては有効な手段ですが、これだけでは限界があります。自ら進んで課題を見つけ、それに取り組むようにならなければいけません。しかし、この間には大きなギャップがあります。どうすればそのようになるか、その為の手だてを考えないと自然成長的にはなりません。
好きな事、得意な事、興味・関心のある事は、誰でも一生懸命取り組みます。部活動もそうです。これらに取り組む事は、誰しも賛成するところです。が、学習と両立するかと問われた時には意見が分かれたりします。どこかに「別のもの」、「対立するもの」と捉えているから両立は難しいとなるのではないでしょうか。「何か打ち込めるものを見いだし、それに全力で取り組む」、この経験は、自主性、自立心や責任感を養い、「自ら課題を見つけ、取り組む生徒」を育成する道にほかならない、と私は考えます。興味や関心を喚起する「学びの取り組み」が企画されていることが大切なポイントです。