読書習慣
雲雀丘学園の木々も紅葉を始めました。校庭の銀杏の梢もほんのりと黄みがさしてきました。今月も今日で終わり、いよいよ明日からは11月、本当に月日のたつのは早いものと思います。この10月はほとんど雨が降りませんでした。記録的な少雨の月になるのではないでしょうか。
校庭ではバスケットに興じる生徒、もう一面のコートではバスケット部の本格的な練習が始まりました。校庭の周囲を走る生徒は水泳部の生徒でしょうか、水泳部はシーズンオフの体力づくりが欠かせません。バレーボール部の女子が円になってトス上げの練習をしています。校庭の中央では芝生に座った女子生徒3人が中学棟からの西日を体いっぱいに受けて談笑しています。こんな光景を見ていると「有り難いなあ」と思えてきます。
今月の27日から読書週間(11月9日まで)が始まりました。高校棟の玄関を入ったところの掲示板に「先生たちからオススメ」の本の表紙が張り出されています。さすがに先生らしく中高生にとって、この時期に読んで心の栄養になる良書ばかりです。おそらく先生方も推薦する本に、自らも大きく影響を受けられたのではないでしょうか。私も推薦の本を出しましたが、少々内容が固い本になってしまいました。
人生は一度きりです。一度の人生しか経験することはできません。しかし、読書によって他の人の人生を知ることはできます。素晴らしい人生を送った人の歩みを辿ることができるのです。これが読書の醍醐味だと思います。読書をすることで想像力と創造力を培うことも生徒の皆さんにとっても大切なことと思います。
夏休み前に生徒の皆さんには「私の挑戦」を書いてもらいました。何人かの人が読書をあげ、何冊読むかを挑戦のテーマにしていました。その中の一人、中学1年生の女子生徒は「夏休みが終わるまでに本を50冊読む」というものでした。先日、校長室に来て、達成を報告してくれました。4月から8月の終わるまでに50冊を読んだことが「フォーサイト」にきっちりと書きとめられていました。素晴らしいことだと思います。
数多く本を読むためには「本を読む習慣」をつけることが欠かせません。一日30分でもいいと思います。毎日少しでもいいから読むこと、「読書週間」を「読書習慣」にしてほしいと願っています。