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2015年11月24日

英語の落語を聞きました

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 11月18日、中学生の英語暗唱大会が開催されました。学年ごとにテーマを決め、各クラス2名の代表選手が暗唱発表を競うものです。

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 1年生は“The Very Hungry Caterpillar”(はらぺこあおむし)でした。1年生らしく元気いっぱいに青虫が成長し蝶になる過程を話してくれました。

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 2年生は“It’s On My Head!”(落語『あたま山』)です。2年生は昨年も英語で落語の暗唱と聞いていましたが、どれも見事な出来栄えだったと思います。主人公「けちんぼ長兵衛」の長屋の人たちとの会話の場面、花火の打ち上げ場面を英語で2年生はどう演ずるかが私には大変楽しみのところでした。

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 3年生は昨年、ノーベル平和賞に輝いたパキスタンの17歳の女性、マララ・ユスフザイさんの受賞スピーチでした。ニュースでこのスピーチは聞いていましたので、有名なフレーズ「1人の子供、1人の教師、1本のペン、1冊の本が世界を変えられる」をどう演ずるかに興味津々です。やや抑揚気味にかみしめるように話しかける人、壇上一杯を使って大きな身振り手振りで演技する人、中にはマララさんのファッションをまとって演説する女子生徒もいましたが、それぞれ個性に満ちたものでした。 全員「あっぱれ」

 この暗唱大会は今回で44回を数えます。44年前にこの暗唱大会を始め、以降、ずーっと続いていたことですから素晴らしいことだと思います。雲雀丘学園の誇る行事ともいえます。さらにブラッシュアップして次回を迎えたいものです。

 さて海外からの日本へのインバウンドのお客様が伸びています。昨年は1400万人、今年は2000万人が見込まれています。一昨年は1000万人でした。すごい伸び方です。一層の国際化が進むと予想されます。東京オリンピック・パラリンピックが一層の拍車をかけるでしょう。
 雲雀丘学園の生徒の活躍する舞台は日本を含めた世界です。私は発表を聴きながら、演ずる生徒がそれぞれ外国で活躍するシーンを思い描いていました。広く世界に目を向け、世界に挑戦していただきたいと思っています。「やってみなはれ!」

2015年11月12日

ラグビーWCを教材にして

 過日、中学2年生の教壇に立ちました。中学2年生は5クラスあり、2日間で4クラスは終えたのですが、1クラスが残ってしまいました。うれしいことに残った1クラスからもお声がかかり結果、中学生2年生全員に直接、授業で話ができたことを有難く思っています。
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 授業の内容は9月、10月にイングランドで開催されたラグビーのワールドカップについてです。ご承知のようにこのワールドカップで日本は初戦、南アフリカに奇跡的な勝利を挙げました。それもロスタイムに入り、相手のペナルティで日本はスクラムを選択、逆転で勝利をもぎ取ったのでした。ここではペナルティゴールを選ぶことで3点を獲得、同点にするという方法もありました。私は日本チームのおかれた状況とラグビーのルールを生徒に十分に説明し、君ならスクラム、ペナルティゴールのどちらを選択するかを問いました。

 一人ひとり根拠を添えて答えていきます。どのクラスも回答がほぼ均等にうまく割れましたが、その時点で私は説明しました。結果的にはスクラムを選択した日本が勝ったわけだが、それはあくまで結果論。根拠がきちっと説明できた君たちは、どちらの選択もすべて正解とする。テストには正解があるが君たちが生活していく上では、正解のない道を歩まねばならないことが一杯あることを知っておいてほしい、と。

 大切なことは「世界一ハードな練習」をしたことです。それもしっかりと科学的根拠に裏付けされたもの。ヘッドコーチのエディジョーンズは出発前の空港ロビーで、帰国時はこの10倍の出迎えの人が集まるだろうと言っています。またキャプテンのリーチは迷わずにスクラムを選択しました。二人には勝てるという秘かな自信があったのです。正解は「やるだけのことはやった。あとは神様が決めてくださる」ということなのだと思います。

 あるクラスの全員が授業の感想を寄せてくれました。ほとんどの生徒がラグビーが好きになりました、と書いてくれました。また「ALL FOR ONE , ONE FOR ALL」の言葉も大切にしますと書かれていました。2019年には日本でワールドカップが開催されます。生徒がラグビーに興味を持ち、ワールドカップを待ち望んでくれればありがたいと思っています。


2015年11月04日

市大、府大を訪問して

IMG_0147.jpg CIMG3317.jpg IMG_0265.jpg 11月3日(文化の日)、高校2年生が大阪市立大学(市大)と大阪府立大学(府大)を訪問しました。生徒たちは、まず午前に市大を訪問、雲雀丘学園の卒業生で市大在学中の先輩に学内を案内してもらい、そのあと市大の学長に面会の予定です。当日、大阪市立大学では年に一度の全学同窓会が開催され、私も出席することになっていたので、私も生徒の学長訪問に同席しました。

生徒46名、卒業生6名、教員7名の大勢を市大西澤学長は笑顔で迎えていただきました。短く大学を紹介された後、学長は一編の詩を生徒に渡され説明されました。その詩は「しゃべれない 歩けない 口がうまく動かない 手も足も自分の思ったとおりうごいてくれない」(詩より)12歳の少女が書いた「1日だけ魔法をかけて」と題したものでした。静かに聞いていた生徒たちは胸がいっぱいになったと思います。西澤学長は「私の医者としての原点はここにあります」と締めくくられました。

そして全員で記念写真を撮り、生徒一人ひとりに、「ぜひ市大に来てください」と声をかけ、固い握手をされていました。

参加した生徒にとって市大、府大は少し身近な大学になったと思います。 雲雀丘学園では「アカデミックサマー」「ワンデーカレッジ」などを通して多くの大学と生徒の間で交流を深めていますが、その中から生徒は自らが興味を持ち、目的にかなった大学を選択することで一層の学校生活が充実することを願っています。