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2016年01月29日

模擬選挙が行われました~「投票に 行って初めて 届く声」

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 1月27日、高校2年生を対象として「模擬選挙」が行われました。今年の夏の参院選から選挙権が18歳に引き下げられることもあり、有権者としてしっかり意識を持ってもらおうと企画されたものです。宝塚市選挙管理委員会の方々からご指導をいただきました。講堂の壇上には実際の投票所を模した設営がされ、投票所の概要、しくみ、投票の順序などの説明がありました。生徒は事前の授業で選挙の意義は十分に聞いていますが、緊張の面持ちで代表者が順番に投票を済ませていきました。

 終了後、投票を呼び掛ける宝塚市の「明るい選挙啓発標語」コンクールの表彰がありました。雲雀丘学園からは入選1名、佳作3名が選ばれました。表題が入選作品です。また学校も応募数が大変多かったということで特別表彰を受けました。

 さて、選挙年齢の引き下げですが、新たに240万人の若者が有権者として誕生します。高校3年生の3分の1くらいが投票所に行くことになります。これまで禁じられてきた高校生の政治活動が、学校外では原則認められます。雲雀丘学園としてもどのように対応するのか、選挙について考える学習を行う必要があります。

 今回の選挙制度改正の狙いは若者の声を政策に反映させようというものです。改正に対しては賛成、反対様々あります。確かに高校生のレベルでは自分自身の判断を下せるだけの情報がなく経験も少ないと思います。そのため一部の偏った意見や、その場のムードに流されやすい恐れはあると思います。まず幅広く意見を聞き、自分なりに整理し考えることが大切です。選挙は民主主義の根幹をなすものです。今回の制度改正を有効に機能させたいものです。

 余談になりますが嬉しいことがありました。選挙管理委員会の代表の方が生徒の前であいさつされたとき開口一番、「生徒の皆さんに出会ったとき、生徒さんの方から挨拶していただきました。気持ちのいいものでした」とお褒めをいただきました。多分にサービスもあるでしょうが、相手を気分良くさせる挨拶をもっともっと増やしていきたいと思います。

2016年01月18日

センター試験の自己採点

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 一昨日、昨日と「大学入試センター試験」が行われたことはご存じのことと思います。
 今日はセンター試験を受験した高校3年生が登校し、自己採点を行いました。これは2日間にわたって受験した5教科、7~8科目の問題を学校に持参し、大学入試センターが公表した正解と自らの解答を照らし合わせ、自分の点数がどれだけかを早く知ろうとする作業です。

 生徒には実にストレスがかかります。自信を持って選んだ解答が勘違いで誤っていたり、逆に運を天に任せて選択した解答が正しかったりして、採点中は一喜一憂の連続です。このセンター試験の得点で志望大学・学科の2段階選抜、いわゆる「足きり」に合うこともあるので生徒の表情は真剣そのもの、緊張感たりや相当なものです。

 生徒は各教科科目の得点をマークシートに記入し、それを本校では予備校など数社に送ります。数日後には全国30万人近くの自己採点集計結果が出てきますが、これをもとに検討を重ね出願校を決めていきます。

 自己採点の後、教室から出てくる生徒の中には、思い通りの点数が取れ笑みがこぼれる者、反面、センター試験の緊張感から早合点の解答で間違えた者もいます。普段なら当然できた問題が焦ってしまって誤った解答をしたりで、目標の得点に届かず沈んだ顔の生徒もいます。

 こんな顔を見るのはつらいものです。しかし、何もセンター試験だけで大学の合否が決まるものではありません。これから私立大学の一般入試、国公立大学の2次試験(個別試験)の前期・中期・後期試験が始まるのです。勝負はこれから、これから。今からが本番です。

「フレーッ フレーッ 雲雀!」

2016年01月17日

中学受験に思う

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 正面玄関を入ってから試験会場までの通路は用務員さんによって朝早くからちり一つなくきれいに掃き清められました。職員室から望む東南の方角には神々しいばかりの太陽が、あたりを橙色に染めながら、遠く生駒山系の向こうから寒空を上がってきます。学校の象徴であるメタセコイアの巨木と太陽がうまく調和し思わず手を合わせたくなるほどでした。

 昨日と今日(1月16・17日)、雲雀丘学園では中学校の入学試験が行われました。開始時刻の早くから受験生がつぎつぎと保護者に付き添われて正門をくぐってきました。通路の両側には塾の方々からの激励の声がかかります。どうぞ普段の力を存分に発揮してほしいと願わずにはおれません。

 雲雀丘学園は前年と少し入試日程を変更し、初日はA日程の午前と午後の2回、2日目はB日程の午前と、合計3回の試験にしました。初日は午後の試験を午後4時の開始にしていますが、午前に他中学で受験した生徒でこの時間に間に合わない生徒のため、特例措置として午後6時開始の試験も設定しました。10人余りの生徒が利用しましたが、まだあどけなさが残る小学6年生に、1日2度目の受験を夜遅くまでしていただくことになり申し訳なく思っています。

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 今日(1月17日)の午後4時から初日の合格発表をしました。昨年より大きく受験者数が伸びたため競争率も高くなりました。雲雀丘学園を志望していただいて、残念ながらご希望にそえなかった生徒もたくさんおられます。不合格はたまたま今回の試験で実力を示せなかっただけのことだと思います。人生には運の要素も多いものです。これをばねにして更なる成長を願っております。また合格した生徒は雲雀丘学園がお預かりしたものです。しっかり育てていきたいと思います。

2016年01月14日

「フレー フレー ヒィー バァー リィー」

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 昨日、学園記念講堂で「高校3年生 センター試験壮行会」が行われました。センター試験は今週末、16日、17日に実施され、本校3年生は276名全員が必ず受験します。すでに推薦入学やAO入試で進学大学が決まっている生徒もいますが、学校の方針として全員が受けることにしています。

 それは試験は個人で受けますが、推薦入学やAO入試も含めて、大学進学は生徒276名と教職員が一丸となり最後の入学試験が終わるまで全力で取り組む、いわば総力戦という考えからです。また、進学を早く決めたとしてもこれで勉強が終わるわけではありません。大学に行っても、さらには社会人になってもしっかりと活躍できるよう、高校生として最後まで勉強しておこうということです。

 進路指導部長、学年主任から受験に当たっての注意事項や、激励の言葉がありました。試験前は生活のリズムを崩さない、新しい教材に手を出さないなどから、試験当日には、朝食は必ずとる、温度調節は上着ですること、消しゴムは一個は必ずポケットに、終了間際に迷ったら書き直すな、試験場にいる間は出来・不出来を絶対に口にしないなど、親身になっての注意でした。

 私は最後に壇上に立ちました。もう注意も何もありません。もてる力を悔いなく発揮してくれるのみです。教職員全員の気持ち、そして後に続く在校生の思いのたけを伝えることにしました。私にできることは激励の「エール」を贈ることです。「エール」でみんなの気持ちを一つにすること、学園全体が276名1人ひとりを陰ながら精いっぱい応援しているぞと伝えることです。

「フレー フレー ヒィー バァー リィー」
「フレッ フレッ ヒバリ」「 フレッ フレッ ヒバリ」

元気な声と拍子も揃いました。
「雲雀っ子」が大きく羽ばたくことを祈っています。

2016年01月06日

2016年年頭に当たって

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 新年あけましておめでとうございます。皆様、良き新春をお迎えになったこととお喜び申し上げます。今年の正月は穏やかな日が続き、3月から4月にかけての暖かさとなりました。私は元旦の朝、初日の出を見に羽田空港近くの「天空橋」というところまで出かけました。ここは多摩川の河口にあって周りに遮るものがないこと、またうまく場所を確保できれば、大鳥居の間から昇る初日の出を拝むことができることを人づてに聞いたからです。家族を誘いましたが、残念ながら私のような敬虔な気持ちは持ち合わせていませんでした。で、冒頭の写真がその時の「初日の出」です。ご覧いただきたいと思います。

 穏やかな正月とは裏腹に、サウジアラビアとイランの国交断絶、世界的な株価の下落などの大きなニュースが年明けから飛び込んできました。昨年から続くイスラム国の問題、中国経済の動向などと重なって、今年の世界はますます行く先が不透明になってまいりました。
2016年はまさに混沌の年と言っていいのではないでしょうか。日本では今年5月に伊勢志摩サミットが開催されますが、日本の果たす役割も極めて大きなものがあると思っています。

 私たちの教育界も数々の課題を抱えています。生徒数の減少と相まって学校間の競争は一層激しくなってきます。大切なことは教育内容の充実です。他校にはまねができない雲雀丘学園の良さというものを出していかねばなりません。同じことをしていたのでは取り残されてしまいます。教職員の皆様には、変革を恐れず常に改革の精神で日々の業務にあたっていただきたいと思います。

 私は昨年4月、学校長就任時、まず最初に教職員、生徒の皆さんに「挨拶の徹底」をお願いしました挨拶のレベルは随分上がっているとは思いますが、私は何としても「笑顔の挨拶」が飛びかう雲雀丘学園にしたいと思っています。

 「1年の計は元旦にあり」「1日の始まりは挨拶にあり」です。1月8日には始業日です。学園は明るい新年の挨拶から始めましょう。それを継続しましょう。それには先生方の辛抱強い指導と、実践が大切です。

 雲雀丘学園は今年66周年を迎えます。5年ごとに歴史を区切るなら今年は2020年の70周年に向けての最初の年になります。みんなの力を合わせて素晴らしい学園にしようではありませんか。