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2016年05月26日

大切な学年を乗り切ろう 中3・高2学年懇談会開催

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 ここ1週間ほど暑い日が続き、北海道でも真夏日を観測しました。今年の夏は暑い日が予想されています。過日、高校校舎の前の花壇のひまわりの苗が30cmくらいになり、大きくなってきたので、少し間隔をあける植え替えをしました。理科の先生とやったのですが、7月になれば大きく成長して大輪になるとのこと、楽しみにしたいと思います。

 体育大会が終わり、今週からは中間考査が始まりました。そして今日が最終日、生徒たちはほっと一息といったところです。早速、校庭はクラブ活動の生徒で一杯です。校長室前の廊下で女子生徒二人に出会いました。「今日は」と挨拶してくれたので挨拶を返し、「試験どうだった?」とたずねるとニコニコしながら「ダメでした。期末、がんばりまーす」とのことで、「期末テストも同じことを言わないように」と言っておきました。

 先週土曜日、中3と高2の学年懇談会がそれぞれ記念講堂で開催されました。私は両方の懇談会とも、「私の挑戦」について話しました。何人かの「私の挑戦」のシートを示しながら、挑戦内容について先生と、保護者で共有し、生徒の挑戦をサポートしていこうというものです。挑戦について周囲の関心があるのとないのでは、取り組みへの意欲が違ってきます。ぜひ挑戦目標を達成してもらいたいと思っています。

 中3は高校進学に向けて大切な学年となります。公立の中学校では、受験勉強で必死になる1年です。雲雀丘学園は中高一貫なので受験勉強がありません。その分、今までの振り返りや、高校の学習の先取りなど、6年一貫教育だからできることを実践していかねばなりません。現在、大学入試では私立の中高一貫校からの進学が伸びています。特に首都圏の大学ではその傾向が顕著です。高校入試がないので6年分の学習を5年間で終え、1年を入試対策に充てることが出来るからだといわれています。中3の重要性がご理解いただけると思います。

 高2は学年団から、あらためて高校3年間の目標、「雲雀の模範学年となる」→リーダーの育成、が示され、さらに今年度の目標として「全員が受験生へ」が提示されました。これは昨年の「全員を中学生から高校生へ」を引き継ぐものです。高校2年生は中だるみがよく指摘されますが、特に生活面と学習面で具体的な目標が掲げ、それを防止しようとしています。私は学年の方針を聴き、先生からの押し付けではなく、生徒自らが考え取り組もうとする自主性を引き出す指導をしていることを感じました。

 いずれにしても、年度初めのあわただしさが、少し落ち着いたこの時期から、期末試験までにしっかりと生活習慣、学習習慣をつけることが極めて大切です。先生とご家庭がしっかりと連絡を取りながら、この難しい大切な1年間を乗り切ってほしいと思います。

2016年05月18日

用具係に熱く。体育大会開催

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雲雀丘学園中高等学校の体育大会が5月15日(中学校)、16日(高校)に開催されました。今年は中高とも今までのクラス別対抗から団対抗で行われます。学年縦割りの編成で、中学校は4つの団、高校は8つの団が誕生しました。それぞれが団カラーを持ち、その色の団旗のもとで戦います。

団対抗を取り入れたことで体育大会の様子が大きく変わりました。まずは団ごとの競争意識の高まりです。大会は入場行進から始まりますが、生徒たちはしっかりと前を見つめ、胸を張り、手を大きく振り、整然かつ堂々と行進しました。観客席からも大きな声援と同時に行進に合わせて手拍子が出るほどでした。

更に応援が熱を帯びました。3学年が一緒になるので応援にも力が入ります、ましてや団がきちっと色分けされているので誰を応援するか、自団がどういう状況にあるのかはっきりします。華やかさも増しました。テントの前の応援も認められたので臨場感も高まりました。観客席からも団対抗の様子がよくわかったのではと思います。

今回の新しい取り組みは、楽しい思い出になる体育大会を作ろうと、生徒会が中心になり、昨年の秋から何度も話し合いを持ち、準備を進めてきました。体育科の先生方が親身になってサポートし、団対抗を取り入れるにあたっての、課題や問題点を一つひとつ解決していったことが成功の要因です。

さて今回の体育大会でうれしかったことがあります。体育大会が終了し、私は学園に戻ろうとした時です。テニスコートを出たところで保護者の方3人が、人を待つように立たれていました。私が会釈をすると声をかけられました。「素晴らしい体育大会でした。特に用具係の生徒さんが、一生懸命走っておられたのには熱くなりました」と。有難いお言葉でした。

実は私もこのことには感じていて、プログラムの最終に入っても用具係の生徒の足はゆるむことなく準備、片付けに懸命でした。プログラムの終盤でした。二人の男子生徒が競争するかのようにフィールドの東側の方に片付けにかけていきます。一人の生徒が走りながら二つのマーカーを拾い上げました。もう一人の生徒は、自分が取れなかった悔しさを笑顔で表現していました。また学園のある職員もグラウンドの東側にいましたが、女子生徒が両手にコーン2個、マーカー2個を持って全力でかけてくる姿に驚いたそうです。

全員の力で、皆が縁の下の力持ちで、協力し合って初めて体育大会は運営されるもので、一部を取り上げ、評価するのは適当でないかもしれません。しかし用具係が少なからず観客の方々に、感動をお届けしたことは記しておきたいと思います。

たくさんの写真が撮られました。しかし競技、応援の写真が大半で、用具係をはじめ、縁の下の力持ちの写真はほとんどありません。来年の体育大会は「縁の下」を撮るよう写真係にお願いしたいと思います。

2016年05月12日

1462人の「挑戦状」が届きました。

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 4日間、雨が続いていたのですが今日は朝から快晴になりました。始業前の校庭は今週の、日曜、月曜に開催される中高の体育大会の練習で、生徒が一杯になっています。学園名物のエンカレ、大縄跳び、はたまた行進の練習に余念がありません。今年は昨年までのクラス対抗から学年縦割りの団対抗になり、それぞれが色違いの団のTシャツを着るので、練習風景も華やかになりました。対抗心も増しているかもしれません。

 さて大型連休に入る前に、私の手元に中学校512名、高校950名の「私の挑戦」が届きました。昨年始めましたが、生徒は「私はいつまでに、こんなことに挑戦します」ということを書き、私に提出します。したがって「私の挑戦」ですが私は校長への「挑戦状」だと思うようにしています。昔なら「果状」かもしれません。

 「私の挑戦」にはまず担任の先生がコメントと感想を書き込みます。そのあと私が感想と激励の言葉を書き加えます。「私の挑戦」には昨年の挑戦の振り返りもするようになっており、これも参考になります。「言いっぱなし」にならないよう、昨年の結果はどうかを確認して新しい挑戦を始めるのです。継続も良し、新しい挑戦もまた良しですが、昨年未達成の挑戦を容易に変えることは避けたいと思っています。

 挑戦内容は勉強やクラブ活動、行事に関するものが大半ですが、挨拶、友達、趣味、健康、地域など実に多彩です。私はどんなことでもいいと思います。大切なことは目的に向かって必死に取り組めるかどうかです。全力を出して挑戦したなら、達成したときの歓びも比例して大きくなります。その感動を味わってほしい。残念ながら達成しなくても、その失敗を糧に、悔しさをバネにして再チャレンジすればいいのです。

 日本は豊かな国になりました。しかし豊かさに反比例して挑戦心は失われてきていると思います。戦後日本経済の復興を支えてきたのは「よしやってやろう!」という挑戦心でした。あくなき向上の精神が世界を代表する経済大国に仕上げたのでした。明治、戦後と大きな変革を見事日本人は成し遂げてきました。そして今3度目の開国、変革を迫られています。私はいま日本に必要なものは「挑戦心」だと思います。「私の挑戦」を通して、挑戦する気持ちの大切さを生徒の心に芽生えさせ、そして大きな木に育っていくことを願っています。

2016年05月02日

連休前も忙しく

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 ハナミズキの白や薄いピンクの花が風にたなびく頃になりました。ハナミズキは日本が大正の初め、アメリカに桜を贈った時のそのお返しに、アメリカから贈られてきたものと聞きました。学園に来る途中も街路樹や庭木でよく見かけます。桜が春の訪れを告げるのならば、ハナミズキには本格的な春の始まりから初夏にかけての爽やかさ、躍動を覚えます。

 大型連休前も学園は行事や催しが目白押しです。4月28日にはPTA総会が開催されました。新役員での初めての総会です。前年度の事業・会計報告がなされ、新年度の事業計画・会計予算が承認されました。前年度の役員の方々、本当にご苦労さまでした。新しく役員・委員になっていただく方々、色々とお力添えをいただくことになりますがよろしくお願いします。私からは今年の卒業生が進学で大いに力を発揮してくれ、週刊誌上でも大きく取り上げられていること、また今年は中高合わせて500名の新入生を迎えたが、志願者数は昨年の1.5倍の難関を超えての入学であり、大切に育てたい旨を話しました。

 29日は雲雀丘学園の学園説明会をプレラ西宮で行いました。今年1回目ですが、連休初日ということもあり来場者数を心配していましたが、200名余りの保護者・生徒・児童にお越しいただき、真剣に話を聞いていただきました。私も話をしますが、一番の人気は、今年、学園卒業の大学1年生へのインタビューです。5人が駆け付けてくれました。雲雀丘学園を卒業してどうだったかを「赤裸々」(?)に語ります。ずいぶん、いいことを言ってくれたので、仕込みと思われたのではないかと心配の面もありましたが、終了後のアンケートでは「正直に話してくれて興味深かった」との声が大半でした。

 その日は学園同窓会も開催されました。雲雀丘幼稚園講堂でのギターマンドリン部の演奏会を聴いた後、懇親会が告天舎で開かれました。卒園生、恩師、先生方が大勢出席されます。卒園生はお年の方から今年の卒業生まで年代を超えて出席させます。各界で活躍されている方々ばかりで私も会話に加わり、大変勉強になりました。私は今年の進学は大変良かったが、決して受験一辺倒ではなく、伸び伸びとした穏やかな校風、伝統を守っていくことを話しました。

 連休明けの体育大会を控え、学園は始業前や昼休みなどは、「大縄とび」や「行進」の練習で生徒の歓声が沸き上がっています。今年の体育大会はチーム編成や行進などで、新機軸を発揮すべく体育科の先生がいろいろ工夫をされているようです。保護者の皆様には楽しみにご来場願いたいと思います。