川村護先生を悼む。全校生で黙祷
夏休み明けの始業式は、悲しい報告から始まりました。
国語科の川村先生がさる7月26日、亡くなられたことです。46歳でした。あまりに若く、あまりに突然で私たちも大きなショックを受けています。
川村先生は6月に校長室に来られ、「病気がわかったので手術・治療のため休んで2学期から復帰します」とのお話をされました。しかし病気の進行が速く、ご家族の看護もむなしく、帰らぬ方となられました。葬儀は先生とご遺族のご意向でご家族や近親者のみで行われました。そういうわけで皆さんには今日まで正式にお伝えしておりません。
川村先生は平成8年4月に着任され、本校勤続20年でした。国語科教員として中学国語、高校現代文、古文、漢文と幅広く授業を担当されました。先生は趣味も多彩でかついろいろな分野に博識で、奥深く、楽しい授業をされていました。
高校43期生、中学49期生、高校54期生の担任として卒業生を送り出されました。また進路指導部や入試広報部でもご活躍でした。クラブ活動においては現在は柔道部や囲碁将棋部の顧問をされていました。囲碁や将棋の県大会や全国大会の引率もされ、素晴らしい戦績を持ち帰っていただきました。
先生は学校、授業が好きでこの2学期に教壇に復帰されることを目標に治療をされていました。皆さんともう一度教室出会えることを楽しみにされていました。それがかなわず、無念の気持ちでいっぱいだったと思います。
そして川村先生のご冥福をお祈りして全員で黙とうをささげました。
私は1年余りのお付き合いでしたが、大変長いお付き合いをした感じがします。将棋の全国大会が昨年、滋賀県で開催されましたがこれは強豪、灘高生を破っての出場で、先生も大喜びでした。川村先生から本校生徒の活躍ぶりが対局ごとにまるで実況中継のように伝えられてきたことを思い出します。決勝トーナメントに進むことができ声も弾んでいました。また世話好きの先生でもありました。色々な会や組織で、運営や裏方、あるいはボランティアの仕事を自ら進んで引き受けられたともお聞きしました。最後まで生徒のことを第一に考えておられた先生、改めてご冥福をお祈りしたいと思います。
尚本日23日より27日まで、先生の御遺影を掲げ、ご冥福をお祈りできる場を「60ホール」に設置いたします。生徒の皆さんをはじめ、保護者や卒業生の方もどうぞお参りになってください。