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2016年08月23日

川村護先生を悼む。全校生で黙祷

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夏休み明けの始業式は、悲しい報告から始まりました。
国語科の川村先生がさる7月26日、亡くなられたことです。46歳でした。あまりに若く、あまりに突然で私たちも大きなショックを受けています。

川村先生は6月に校長室に来られ、「病気がわかったので手術・治療のため休んで2学期から復帰します」とのお話をされました。しかし病気の進行が速く、ご家族の看護もむなしく、帰らぬ方となられました。葬儀は先生とご遺族のご意向でご家族や近親者のみで行われました。そういうわけで皆さんには今日まで正式にお伝えしておりません。

川村先生は平成8年4月に着任され、本校勤続20年でした。国語科教員として中学国語、高校現代文、古文、漢文と幅広く授業を担当されました。先生は趣味も多彩でかついろいろな分野に博識で、奥深く、楽しい授業をされていました。

高校43期生、中学49期生、高校54期生の担任として卒業生を送り出されました。また進路指導部や入試広報部でもご活躍でした。クラブ活動においては現在は柔道部や囲碁将棋部の顧問をされていました。囲碁や将棋の県大会や全国大会の引率もされ、素晴らしい戦績を持ち帰っていただきました。

先生は学校、授業が好きでこの2学期に教壇に復帰されることを目標に治療をされていました。皆さんともう一度教室出会えることを楽しみにされていました。それがかなわず、無念の気持ちでいっぱいだったと思います。

そして川村先生のご冥福をお祈りして全員で黙とうをささげました。


私は1年余りのお付き合いでしたが、大変長いお付き合いをした感じがします。将棋の全国大会が昨年、滋賀県で開催されましたがこれは強豪、灘高生を破っての出場で、先生も大喜びでした。川村先生から本校生徒の活躍ぶりが対局ごとにまるで実況中継のように伝えられてきたことを思い出します。決勝トーナメントに進むことができ声も弾んでいました。また世話好きの先生でもありました。色々な会や組織で、運営や裏方、あるいはボランティアの仕事を自ら進んで引き受けられたともお聞きしました。最後まで生徒のことを第一に考えておられた先生、改めてご冥福をお祈りしたいと思います。
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尚本日23日より27日まで、先生の御遺影を掲げ、ご冥福をお祈りできる場を「60ホール」に設置いたします。生徒の皆さんをはじめ、保護者や卒業生の方もどうぞお参りになってください。

2016年08月08日

夏休み、しっかり学んで楽しんで

いよいよリオ五輪が開幕しました。明日からは甲子園の暑き戦いも始まります。日本列島はこれからうだるような暑さがしばらくは続きますが、日本人選手の活躍に、高校野球の熱戦に心がわくわくする毎日を楽しみたいと思います。
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さて今年もサントリーサンバーズがやってきました。今年は南ひばりガ丘中学、御殿山中学の女子バレー部も一緒になっての指導を受けました。今年の2月7日、バレーボール・Vリーグ、サンバーズVS豊田合成戦に、雲雀丘学園は総勢100名の大応援団を構成し、応援に臨みました。リーグ戦首位の豊田合成にそれまで2敗、1セットも取れなかったのですがなんとこの日は、雲雀丘学園の大声援に後押しされ、3:0のストレート勝ち、やればできるの本領を発揮してくれました。

そのサンバーズの指導を受けます。親しみもいっぱいです。選手の中には日本を代表するあの柳田選手もいます。ふだんは顧問の先生の指導もがなかなか聞かない生徒も、選手からのアドヴァイスは素直に耳にはいるようです(顧問の先生談)。確かに2時間の練習にメキメキ上達していく様子がわかります。

今年は100名余りの中高のバレーボール部の生徒が指導を受けました。サンバーズのジルソン監督はじめほとんどの選手、スタッフが来校し生徒にわかりやすく丁寧に教えていただきました。時には激しいボールも飛んできましたが、あこがれの選手のボールに生徒は果敢に飛びつき、その目はキラキラと輝いていました。この経験は必ずや将来の宝になると思います。最後の質問コーナーでは女子生徒が柳田選手に「どんな女性が好きですか?」と聞いていましたが「あきらめずに一生懸命がんばる人です」とのことでした。

また生徒の中には、小さいころから地元のバレーボールチームに入り、そこでサンバーズの指導を受けたことがありましたが、そのことを話すと、「よく覚えています」と言われ、感激したとのことでした。将来の夢は学校の先生になること、そして教えてもらったバレーの喜びや礼儀を子供たちに伝えたいとのことです。

同じ日ですが、「第29回大阪地区・学生いけばな競技会」(小原流主催)が大阪・本町で開催されました。大阪地区ですが、名古屋以西、九州四国を除く西日本です。今年は精鋭41校が参加しました。

今回も雲雀丘学園華道部は大活躍、個人の部で最優秀賞には7人のうち3人が雲雀丘から選ばれました。また団体賞は優勝こそ逃しましたが、高校生チームが2位を、中学生チームが3位を取り、総合力を発揮しました。家元からは「雲雀丘は毎年多数の上位入賞を果たし素晴らしい」との言葉が寄せられました。

華道は活けた花を真ん中にして人の輪ができ、コミニュケーションが生まれ、文化が広がります。争いを好まないおだやかな世界があり、これは雲雀丘学園の校風にも共通するところがあります。私はもっと生け花を勉強する生徒がいてもいいと考えています。(2016.8.6)

2016年08月01日

雲雀丘学園中高、学園の内・外で頑張っています

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最後の東北地方も梅雨が明け、全国的な猛暑日となりました。外出を避けているのか駅前の人通りも少ないようです。夏休みに入って1週間、高校・中学とも学年ごとに補講が企画されているので毎日多くの生徒が登校しています。一方ではクラブの夏の大会があり、体育系、文化系クラブとも本校の生徒の活躍のニュースが入ってきます。

吹奏楽部は、阪神地区大会が昨日29日、西宮、アミティホールで開催されました。吹奏楽部は「Shion」の先生や、自由曲「たなばた」を作曲された方の指導も受け、懸命の練習を重ね大会に臨みました。競合校が多いなか、課題曲、自由曲を堂々と演じ切り、銀賞を取りました。
ギターマンドリン部も27日、吹田のメイシアターで開催された全国大会に出場、出場校60校の中で上位3分の1に贈られる優秀賞を取り、更に優秀賞の中で特別賞となる「振興会特別賞」を頂くことができました。共に日ごろの練習の成果を存分に発揮できた結果であり、両部の健闘を讃えたいと思います。

さて体育系では快挙がありました。中学女子テニスです。昨年は、前年優勝の啓明学院を破っての初優勝でしたが、今年は見事、優勝の栄冠に輝き、連覇を成し遂げました。決勝戦では園田学園の巻き返しに苦戦を強いられましたが、最終ゲーム、最終セット、まさに土壇場をひっくり返しました。「あっぱれ」を三つです。

さて今年18回を迎える「化学グランプリ」です。昨年は全国から3500名の生徒が参加し70名が1次選考を通過しました。一次選考が特に難度が高いこの大会ですが、本校は昨年は1名が、今年は何と2名が通過しました。最終は2次選考の結果を待つことになりますが昨年は兵庫県から5名の「グランプリ」、そのうち1名が雲雀丘fでした。今年はどうなるのか胸がワクワクです。

学園の内外、全国各地で母校の名誉と誇りを胸に、雲雀丘学園中高の生徒ががんばっています。私たちも負けないでこの暑さを乗り切りたいと思います。