雲雀丘学園からイジメを退治したい
前期生徒会役員の皆さん
朝方からの雨で、校庭での全校朝礼は放送朝礼に変わりました。今日はイジメについて話しました。実はこのことはもう少し早くに、また生徒に直接話しかけたかったのですが今日になり、放送になってしまいました。
先月末、8月25日、青森県で中学2年生の女子生徒が列車にはねられ、死亡するという事件が起こりました。女子生徒の遺書もあり、現場の状況から県警は自殺とほぼ断定しました。なんという痛ましい出来事でしょうか。どんな事情であれ、13歳の中学女子生徒の自殺など、悔やんでも悔やみきれません。イジメはその都度、事件の究明がされ、反省がされ、対策が打たれるのですが、一向にイジメによる事件がなくなるということはありません。
雲雀丘学園ではかねてより学園からいじめを根絶したいと取り組んできました。雲雀丘学園の校風からしてもあってはならないことだと考えています。イジメはイジメが起こらないような環境・風土づくり、生徒への指導、啓蒙活動がまず第一と考えますが、イジメはどんな状況でも起こりうるものであり、そのためには早期の発見と対策が大切だと考えます。
しかしイジメは陰湿で隠れて存在します。イジメでは関係者が「気づかなかった」とする理由が多いのです。もしあなたがいじめを見たり感じたならば、直ちに先生に相談してください。校長に声をかけてもらっても大いに結構、それもできないなら投書箱に手紙を下さい。「校長先生へ」という投書箱を設置したのも、一つには生徒全員の目でいじめを発見し、いじめの芽をいち早く摘んでいきたいという願いからです。
イジメは意識なく行っているということがあります。知らないうちに加害者になっているということです。また加害者がいつの間にか被害者になることがありその逆もあります。またイジメを黙って見ていることも許されません。いじめられている人は声に出して訴えることができないのです。私たちは常に被害者の立場になり、もし自分がそうなったらという気持ちを持たねばなりません。
イジメだけは保護者も含めてみんなが力を出し合って退治しなければならないのです。
今日の放送朝礼では、後期生徒会役員選挙の立候補者の演説もありました。会長、高校書紀、中学書紀に複数の候補者が立ったためです。どの生徒も雲雀丘学園を良くしようと大いに熱弁をふるいました。こうして生徒会活動が活発化することはいいことだと頼もしく思いました。