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2016年11月26日

雲雀丘の淵源を知りました

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月曜日(11月21日)、雲雀丘の地名の由来を尋ねて「雲雀滝」に行ってきました。「雲雀滝」は雲雀丘学園を北に20分ほど登って行ったところにあります。一般の民家を通らないと行けないので、存在は知っていても実際に見た人は学園にはいませんでした。かねがね学園の名にも関係する滝をぜひ見てみたいと思っていました。

雲雀滝は民家の奥まったところ、小さな山あいに樹木に覆われてありました。高さおおよそ10mくらい、山肌を伝って想像よりも多い水が落下していました。雲雀の名の由来は滝の音が雲雀のさえずりに似ているとのこと、水もきれいで夏になると蛍が飛び交うそうです。この水が流れて雲雀丘学園の中央を流れる小川になります。一度、どこかの生徒が下流からこの川を上ってきたことがあったそうです。雲雀滝を上ってさらに先に行きたいと言ったそうですが、危ないので止めさせたと民家の方はお話でした。多分、雲雀丘学園の生徒でしょう。

雲雀丘の名の淵源を知ることができ、学園を流れる川の水源を見ることができ、何かすっきりした気分になっています。今週は主に文化クラブに活躍の朗報が入ってきました。演劇部が県大会で最優秀賞を取り、近畿大会へ出場、早朝からの練習が実りました。写真部は県の総合文化祭で最優秀賞を獲得、多くの作品を出品しどれもが高い評価を受け、この名誉ある賞につながりました。囲碁将棋部も将棋部門個人戦で高1の女子生徒が優勝しました。ギターマンドリン部も本領を発揮し兵庫大会で優勝、これは順当な優勝です。

雲雀丘学園は勉強もクラブも、そして行事もどれも真剣に取り組んでもらいます。どれもやることで人間的な成長につながると考えるからです。クラブ活動も自らが活動を通じてどれだけ成長・進歩したかです。その意味で雲雀丘学園は勝利至上主義ではなく成長至上主義です。しかし優勝や活躍の報を受けると、思わず「よくやった!」の声を張り上げるのは性分ですから仕方ありません。(2016.11.26)

2016年11月15日

英語科、大忙し

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残念ながらあいにくの天候で昨日(11月14日)のスーパームーンは見ることができませんでした。日本では沖縄や東日本の一部で、68年ぶりのスーパームーンが見られたようです。今夜は晴れそうなので昨夜とまではいきませんが大きな月が見られそうです。

昨日は食堂の一部に「English Zone」が誕生しました。早速昼休みには何人かの生徒が訪れ、ネイティブの英語の先生方と食事をしながら英会話の勉強をしていました。このゾーンでは日本語は使えません。英語環境の中で英語を学びます。スペースなど、まだまだ不十分な態勢ですが、状況を見ながら充実を図っていきます。

金・土曜日(11月11・12日)の2日間、中学2年生のグローバル研修が開催されました。10人に一人づつネイティブの先生が付き徹底的に指導します。中学2年生にとっては昨年に続いて2回目、研修のレベルも上がりました。チームごとにテーマを決めて話し合い、最後に代表者が発表します。この時は保護者にもお越しいただきました。研修会の開会式で私は生徒たちを激励しました「上達する秘訣は3つ。恥かしがらないこと、失敗を恐れないこと、会話に積極的に加わること」。英語は度胸です。私の経験では流暢な英語よりも、自信に満ちた内容を手振り身振り、全身を使って話す方が相手の信頼と友情を得やすいと思います。

明日は中学の英語暗唱大会があります。この催しも45回目という長い歴史があり、雲雀丘学園の英語教育の一環です。昨年は中学3年生が、ノーベル平和賞に輝いたマララさんの受賞での演説を暗唱しました。今回は、オバマ大統領が今年広島を訪問しましたが、その時の歴史的な演説の暗唱と聞いています。大変楽しみです。このところ英語科の行事や取り組みが続きます。先生方もご苦労さまです。

保護者アンケートの集計結果の続きです。前回、ほとんどの質問項目で前年と比べ肯定的意見(評価して頂いている意見)が上昇し、有難いことだと申し上げました。肯定的意見が高い順に3つ上げると、中学では「本校のホームページは、教育活動を知るために有効だ」「宿泊行事は成果を上げいい思い出になっている」「本校ではしっかりとした安全管理体制がとられている」でした。高校では「本校ではしっかりとした安全管理体制がとられている」「本校の施設・設備は充実している」「学校からの連絡や懇談会は適度に行われている」でした。

逆に肯定的意見が1番低い項目から3つ上げると、中学校では「本校では生徒の習熟度に応じた学習指導やフォローが十分に行われている」「子どもと教員は、質問や相談できる関係ができている」「創立の精神(孝道)が生徒・保護者に浸透している」、高校では「本校では生徒の習熟度・・・・」「創立の精神・・・・」「本校の部活動は充実している」でした。

いくつか私の考えを述べます。中高とも「習熟度別の学習指導やフォロー」に心配をされていることです。これはどのレベルのお子様をお持ちの保護者の方からもご指摘を受けています。本学園は幅広く、能力を持った生徒が存在します。これはいいことだと思います。異なる能力の生徒がいて、互いに存在を認め合う中で切磋琢磨して成長していきます。本学園の教育の基本方針は「一人ひとりに向き合う」です。もっともっと生徒にかかわり、ご家庭とコミニュケーションを高めることが大切です。生徒への指導方法が先生と保護者で共有でき、成長が確認できるようにしていきたいと思います。

「創立の精神が浸透していない」については私もまだまだと思います。親孝行の具体化を本格的に取り組んだのは今年でした。そして今年は大きな成果を得ました。中高1500人の保護者から生徒の「一品料理」に対し、心のこもった感想をいただきました。親孝行は「百行の元」、継続的に取り組みます。

本校のホームページについては大きな評価をいただきました。(高校も4番目の評価)。兵庫県でも本学園のレベルは高いものと自認しています。他校の追随を許すことなく今後さらにブラッシュアップに努めたいと思います。(2016.11.15)

2016年11月09日

上智福岡中学高等学校から見学にお越しになりました

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立冬を過ぎ厳しい寒さが到来しました。朝、正門をくぐると小学校長の石田先生が、登校する児童への声掛けに、いつもの朝のように立っておられました。「コートなしで大丈夫ですか」と声をかけたところ「もうしばらく頑張ります」と、両こぶしを振っておられました。「年寄りの何とかにならないように願います」と言わないでいいことを言ってしまいました。

今日、11月9日から中学3年生は、3泊4日の沖縄研修旅行に出発します。今朝無事、伊丹空港を出発しました。しっかりと研修を積み、また一回り大きくなって元気に戻ってきてほしいと願っています。

一昨日の月曜日ですが、上智福岡中高等学校が本学園に見学にお越しになりました。上智福岡は今年の4月に上智大学のグループに入った福岡県の進学校です。早朝の生徒の登校の様子から放課後のクラブ活動の状況まで熱心にご覧になりました。授業もビデオを持ち込んで詳しくご覧になり、先生方とも精力的に意見交換をされました。遠方からわざわざ本校を選んでいただいたのは、進学実績が伸びていて、学校の雰囲気がよいところとのことで本校のことも大変詳しくお調べでした。有難い評価ですが、私たちは一層身を引き締め、教育活動に当たらねばなりません。本学園も色々な話をお聞きでき勉強になりました。また本学園も他校見学をしますが、見学の仕方も参考にしたいと思います。

さて雲雀丘学園中高等学校ではさる9月上旬に「保護者アンケート」を実施しました。集計結果が届いていると思いますが、これから何回かに分けて私の感想を述べたいと思います。(私の手元には昨年の報告書もありそれとの比較もしてみます。)

まずアンケートの回収ですが中学・高校合計で総数1461名のうち1130名から回答をいただきました。回収率は77.3%(昨年より4%増)で、うち中学は80.3%(同3.5%減)、高校は75.8%(同6.9%増)でした。全体として回収が増加したことは、関心をいただいたことで有難いことだと思います。

昨年との比較をします。質問項目は26項目ありました。解答は、「よくあてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「全くあてはまらない」からの選択です。このうち「よくあてはまる」ですが、中学は26項目のうち21項目で、高校は24項目で上昇しました。

次に、「よくあてはまる」と「ややあてはまる」を合計した数字(肯定的意見と考えます)では中学では23項目が、高校では25項目が上昇しました。全体としてはほぼすべての項目で改善の評価をいただいています。アンケート集計結果への感想は、次の校長通信に続きます。(2016,11.9)

2016年11月06日

生徒会役員と懇談、自らの経験を話す

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昨日11月4日、生徒会後期役員と懇談の機会を持ちました。2時間という、考えていたよりも長い時間の懇談の時間でしたので、少し私がサントリーで経験したこと、学んだことから話しました。

私は40年間、サントリーに勤務しました。ほとんどが営業部門、勤務地はほとんどが東京でした。二つの大きな経験をしました。入社して35年間、サントリービールは全然売れずビール業界最下位の位置で苦労をしたこと、一方ウイスキーの方は、最初の10年間は売れに売れ、わが世の春を謳歌したものの、1983年を境に次の25年間は一転して下降線をたどり、販売量はピークの6分の1まで下落、まさに経営の危機さえ感じたことを話しました。私はそのおかげで人の気持ちがわかるようになったとも付け加えました。

そして奇しくも2008年でした。ビールは発売以来46年間の赤字を脱したこと、ウイスキーはハイボールの大ヒットで、26年間の下降から上昇に転じたのでした。どうしてそれがなしえたのか、何が大切なのか、私自身が経験したことを話しました。今後の人生に活かしてくれればありがたいと思っています。

あまり学校運営や教育全般では取り入れていない考え方、思考方法についても話しました。これは企業にあってはごく一般的な考え方です。一つは「仮説」と「検証」です。もう一つは「プロダクトアウト」と「マーケットイン」です。私たちは常にレベルアップを目指さねばなりません。また自分のことと相手のことを同時に考える必要があります。この思考は社会に出て活躍していくためにも極めて大切な考え方なのです。

懇談の後半は生徒会役員の一人ひとりから役員として何をやりたいか、悩んでいることは何かを話してもらいました。色々と考えているんだなあ、というのが率直な感想です。学年によっても、男女によってもそれぞれ要望することは異なっている、個人差も大きい。、それをどうまとめて方針として打ち出すか。これは大人の社会でも実に悩ましいところです。話し合えば話し合うほど、結局何もしないことに陥りがちです。生徒には障害があればやらないのではなく、一つひとつ問題をつぶしていき、実現するにはどうしたらいいのか考えるようにしよう、と伝えました。変えることのむずかしさを生徒は学んでいると思います。しかし社会の進歩にはすべてこの過程を経ているのです。生徒会活動を通してリーダーシップがどんなことかを学んでくれればと思っています。(2016.11.5)