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世界へはばたく
2017年11月10日
小学校4年生の英語授業より
はじめまして。このブログでは、雲雀丘学園での英語教育についてお伝えしていきます。
今回は小学校4年生での授業の様子を紹介します。
雲雀丘学園小学校の英語科の今年の大きな課題は、「1時間の授業の中で、子どもたちにどれだけ英語での発話を促すことができるか。」です。
4年生では、今、「好きな食べ物」についての学習をしており、自分のことだけでなく、She/He/You/We/Theyを用いて、他の人の好きな食べ物についても言えるように練習しているところです。所謂「三単現のS」が出てきています。
しかし、4年生の子どもたちに、文法事項を言葉で伝えてもなかなか理解には結びつかないでしょう。「暗記しなさい」、と押しつけると、嫌になってしまう子も出てきます。
これを、子どもたちが、難しいと感じることなく、楽しく自然に身につけるには、と考えたのがこのゲームです。
サイコロを振り、出た目の数、コマ(消しゴム)を進めます。ルーレットを回して出た主語を元に ”She likes curry and rice.”, “ They like boiled eggs.” “He doesn’t like chocolate.”などと、必ず文で言わなければなりません。でも、子どもたちは、楽しんで取り組んでいます。気づいたら、全員が何度も何度も英語で練習している、という状況になっています。
4人グループで取り組んでいるので、分からなくても、助けてくれる友だちがいます。得意な子は率先して、他の友だちを助けているのです。そうやって、子どもたち同士で助け合いながら学習することの大切さも同時に学んでほしいと願っています。
普段、全員の前で英語を話すということに恥ずかしさやためらいを感じていた子も、この日は、自分から大きな声で話していました。
「先生、来週もこのゲームできますか?」そんな声も聞こえました。
単調なドリル学習になってしまいがちな活動も、このようにゲーム性を持たせることで、子どもたちが主体的となって楽しく学習することができます。
このゲームを何度かしているうちに、どの子もすらすらと言えるようになっています。
その頃を見計らって、言えるようになったのかのチェックをします。
そうすることで、「できた!」「言えた!」という実感を重ねて欲しいと考えています。
(2017.11.10 小学校教諭 森下真伊)