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2006年04月29日

学園合同職員会議

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 4月28日(金)、学園に勤務する全教職員約200名が集合し、合同職員会議が行われました。この会合は例年この時期に催され、幼稚園、小学校、中学・高等学校それぞれにおける年度の取組・計画を共有すると共に、教職員の親睦をはかることを目的にしています。
 最初に30年および20年、10年の永年勤続者の表彰がありました。同一の学校にこれだけの期間勤務することは公立では不可能なのですが、そんなことよりも、この間に起こったであろう、筆舌に尽し難い様々な苦労に思いを馳せました。
 続いて、常務理事から学園全体の方針として「人間力の養成と学力の向上をはかり、関西を代表するすばらしい学園を目指そう」という趣旨の、力強いお話があり、各校種の校園長から本年度の取り組みについて発表を行ないました。 既に新年度がスタートし、現在中学・高校においてもこの方針に基づいて新しい取り組みが次々と展開されていますが、「誰が」「何を」「いつまでに」「どうする」といった、さらにきめ細かいスケジュールへの落とし込みが必要だと考えています。
 少子化が進展する中で学校経営はまさに正念場を迎えようとしています。教職員一人ひとりが真に切磋琢磨することにより自らの教育力を高め、学園として他校にない特色ある取り組みを進めていくことが大切です。そして各校種間の連携を強めつつ学園トータルとしてより一貫性のある教育活動を推進していかなければならないと強く感じています。

2006年04月28日

PTA総会にて

 4月27日(木)、PTA総会が開催されました。この日は午前中に授業参観もあって、総会には200人を超える保護者の方々に出席いただきました。
 最初に、平成17年度の活動内容と決算についての報告があり承認された後、旧役員の皆様に感謝状と記念品の贈呈をさせていただきました。続いて平成18年度の新しい役員体制が発表され、活動計画が発表されました。最後に校長としてご挨拶させていただきましたが、私にとっては初めてお会いする保護者が大半です。そのため、少し時間をいただいて『社会で役立つ力を育てる』というテーマでお話をさせていただきました。その中で,「本校は『高志』『自律』『努力』を校是として人間教育の充実をはかっていきたい。そのためには家庭と学校との連携が必要である。」ということを強く訴えました。
 これからは情報化やグローバル化が更に進み、世の中の仕組みやシステムが大きく変わってきます。社会で求められる能力は単なる知識ではありません。従って知識詰め込み式の教育だけでは不十分です。人間を木にたとえれば、目に見える葉っぱ繁らせることだけに注力していれば、その時は立派に育っているようでも、将来大きな木になりません。目には見えないしっかりとした根っ子を育てることが何よりも大切です。まずは挨拶、服装、ルール・マナーといった簡単なことをしっかりやるという凡事徹底が大事です。


 私は、生徒達が将来社会に出た時に、雲雀丘学園で学んで本当に良かったと思うような教育活動を進めていきたいと思っています。
 最後になりましたが、新旧のPTA役員の皆様に心より感謝を申し上げます。

2006年04月26日

オリエンテーション合宿を終えて

 4月24日(月)25日(火)の2日間にわたり、たつの市国民宿舎志んぐ荘において高校1年生を対象にオリエンテーション合宿を行ないました。
 スタートにあたり、私は生徒たちに、この研修を通じて自分なりの将来目標をしっかり持ってほしいと話しました。また、宿泊行事であることをふまえ、以前ホテル従業員から聞いた次のような話もしました。
 「一流の人物であるかどうかは、宿泊された後の部屋の状況を見れば察しがつく。いくら口で立派なことを言っても、タオルやシーツの後片付けやスリッパが乱雑にぬぎ捨てられているようなら、とてもリーダーにはなれないと思う。」 雲雀丘学園の生徒として恥ずかしくない節度ある行動をとることをお願いしました。
 合宿では将来の進路について玉井教頭や進路指導の松石先生からの話の他に、駿台予備校の屋木達信先生に大学進学にあたっての具体的な指導をいただきました。
 終了後の生徒たちの感想の中には“ゴール地点から見ること”“大学を選ぶ条件”、学習にあたって“反省すること”や“苦手科目の克服”“継続すること”“早く夢を持つこと”の大切さがさまざまな形で表現されていました。
 いずれにしても、この研修が生徒たちに大きなインパクトを与えたのは間違いありません。生徒たちが一日も早く将来の目標を決め、それに向かって努力を継続していって欲しいと思っています。
 ご多用中にもかかわりませず、ご指導いただいた屋木先生に心から感謝申し上げます。

2006年04月24日

登校指導の実施

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 本校では、生徒指導部を中心に登校指導を実施しています。
 4月20日(木)・21日(金)の両日、担任や生徒指導の先生とともに、私も登校指導を行いました。
 学園は阪急電車の『雲雀丘花屋敷』駅から連絡通路で学園の敷地内とつながっています。
 小学生と並んでの登校風景ですが、小学生に優しく接している様子が見られ、ここでも一貫校の良さを感じました。
 ネクタイやリボンをしていない生徒はもちろん一人もいませんが、シャツの一番上のボタンを止めないため、ネクタイやリボンの結び方が雑になっている生徒が若干見受けられました。また、大きな声を出すのが恥ずかしいのか、ボソボソと小さい声で挨拶する生徒もいました。
 私も先生達と一緒に指導を行いましたが、生徒達は真摯に受け止めてくれました。赴任以来、常に思いますが、雲雀丘学園の生徒は概して素直です。
 身だしなみを整えたり挨拶するということは簡単なことですが、我々大人の中にも意外とできていない人が多いようです。生活の乱れは服装の乱れにつながり、服装の乱れは学力の乱れ(低下)につながります。
 キッチリした身だしなみと明るい挨拶。このような平凡なことを積み重ねることが大切だと思っています。

2006年04月22日

ブランド力を高める

 本学園では毎週水曜日中学・高校合同の全校朝礼を実施しています。19日には野球部員二人の善行について全校生に紹介した後、ブランド力というテーマで話を行ないました。
 あらかじめ準備しておいた有名企業の名前を書いたブランドを示し、「これらの企業は最初から社会で認められていたのではない。従業員一人一人が永い期間たゆまぬ努力を続けてきた結果、今日のような世界に冠たる素晴らしい企業に成長してきたのである。また、一人ひとりの人間を取り上げてもブランドというものがある。自分自身のブランド力を高めるためには、小さなことをおろそかにせず、良いと思うことをやり続けていくことが大切である。学力を伸ばし、部活動で技能を高めることは当然のことながら、『時間を守る』『約束を守る』『他人を大切にする』『諦めずにやり抜く』といったことの繰り返しにより個人のブランド力は確実に上がってくる。そして個人のブランド力が上がれば、雲雀丘学園のブランドも自然と上がることになる。このことを全生徒が自覚して責任ある行動をとって欲しい。」 生徒達は真剣に耳を傾けてくれていたように感じました。
 これからも生徒、教職員が一丸となって雲雀丘ブランドをしっかりと育てていきたいと思っています。

2006年04月20日

ちょっといい話

 4月18日(火)、近隣の女性から次のような嬉しい電話が寄せられました。
  「朝、路上に捨てられた子犬を保護しようとしていたところ、突然、犬が走り出し、危うく車に轢(ひ)かれそうになるのを、通りかかった貴校の生徒が手助けしてくれたおかげで、大きな事故になるのを防ぐことができました。礼儀正しく高校生らしい爽やかな態度に感動しました。学校でしっかりと指導されている様子がうかがえました。本当に助かりました。有り難うございました。」という内容です。
 早速、調べてみると早朝練習に向かっている野球部の二人の生徒であることがわかりました。本人  達は目の前で困っておられる方がいれば助けてあげるのは当然のことであるという素直な気持ちで自然と行動したようです。昨今、ともすると自分のことだけを考えて、周りに困っている人がいても救いの手をさしのべようとしない傾向があるように感じます。すべての人間は一人で生きているのではなく、多くの人達から支えられている、言わば〝生かされている〟と考えなくてはなりません。本校の生徒達が〝自分がして欲しいと思うことを他人にしてあげる。自分が嫌なことは他人にしない。〟という『共生』の気持ちを更に育てていって欲しいと願っています。

2006年04月18日

自然学舎を終えて

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 中学一年生が元気に二泊三日の自然学舎から帰ってきました。感想は様々ですが、恵まれた自然の中で集団生活をすることにより、通常の授業では味わえない素晴らしい体験をしてきたようです。
 出発にあたり、私は紙に大きな字で「KSK」という文字を書き、激励の挨拶をしました。最初のKは〝けじめ〟真ん中のSは〝信頼〟最後のKは〝絆〟です。
 新しく中学生活をスタートするにあたって、色々な面でしっかりとけじめをつけ、お互いの信頼関係を高め、友情の絆を結んで欲しいということをお願いしましたが、生徒達はこの研修期間中終始規律ある態度で行動してくれたようです。付き添いの先生達から「トイレのスリッパやお風呂の椅子や桶がきっちり並べられていました。集合や人の話を聞く態度も立派も立派でした。一日の反省のまとめもしっかりやれていました。」等の報告を受け嬉しく思いました。
 国民教育の師父である森信三先生は『履き物の並べ方を見れば学校のレベルがわかる』と言っておられますが、このような簡単なことを当たり前にやれる力をこれからも大切に育てていきたいと思っています。

2006年04月17日

学園PTA協議会の開催

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 4月15日(土)学園PTA協議会が開催されました。
 この会議は毎年、年度初めのこの時期に開催されており、メンバーは幼稚園、小学校、中学・高校の新旧(平成18年度、平成17年度)役員の皆さんと常務理事、事務局長、各校園長、教頭です。
 最初にメンバーの紹介を行なった後、昨年度のPTA活動の実績報告と本年度予算の説明が行なわれ承認されました。続いて中・高から順次昨年度の学事概要と本年度の学事・教育目標、行事予定を発表させていただきました。私にとって幼稚園、小学校の状況を公式の場でお聞きするのは初めての機会でしたが、それぞれ工夫を凝らした教育活動が盛り込まれており、心強く感じると共に幼稚園、小学校と連携して更に中学・高校の教育活動の充実をはかっていかなければならないと痛感しました。また会議終了後の懇親会では和やかな雰囲気のもと、役員の皆さんと様々な意見交換をさせていただきました。その中で雲雀丘学園に対する多くの前向きなご意見を頂戴しました。子ども達の育成には、家庭と学校との強い信頼関係や協力体制が何よりも大切です。これからもPTAの役員の皆さんをはじめ保護者の皆さんとコミュニケーションをはかり、教育活動に反映させていきたいと思っています。

2006年04月15日

新しくなった更衣室

 本学園ではPTAの保護者の皆様から物心両面にわたるご支援をいただき教育活動の充実をはかっています。
昭和46年10月に建てられた体育館は通常の体育の授業の外、剣道部、柔道部、バレーボール部、バスケットボール部等数多くの部活動にフルに活用されていますが、既に35年が経過し、近年改修や見直しが必要と思われる箇所が散見されるようになってきました。また、例年実施している保護者アンケートにおいても体育館の設備の充実に関する多くの点が指摘されていました。
 そのため,今般PTAの保護者の皆様のご協力により,以前からの懸案であった「体育館更衣室」をリニューアルさせていただきました。数年前に、同様の趣旨で温水シャワーを設置させいただいており、生徒達にとっても相当満足度の高い更衣室になるのは間違いありません。
 本学園ではクラブの加入率が80%を超えており、今後より一層学業と部活動の両立をはかっていきたいと考えています。
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学園内の禁煙化

 本年度より雲雀丘学園においては学園内での全面禁煙を実施することになりました。これまで生徒達から「先生の煙草の臭いが嫌だ。」という苦情が何回となく寄せられ、昨年度実施した保護者の皆様からのアンケートからも「何とかして欲しい。」という改善の要望をいただきました。
 昨今、世の中の流れを見ても国際線の機中、鉄道各駅のホーム、その他公共の施設等において禁煙の動きが広がってきていますし、健康面より見ても喫煙は本人だけではなく周囲にいる人達の体にとっても良くないということが実証されています。
 全面禁煙に踏み切って二週間になり、喫煙者にとっては辛抱の毎日ですが、「他人が嫌がることをしない。相手を尊重する。」という〝共生〟の気持ちは何よりも大切であると思います。
 ご提案、ご要望いただいたことをすべてストレートに受け入れることは難しい面もありますが、これからも生徒と保護者の立場に立って前向きに取り組んでいきたいと考えています。

2006年04月14日

幼稚園の入園式に参列して

 雲雀丘学園には二つの幼稚園がありますが、4月12日(水)には中山台幼稚園、13日(木)には雲雀丘幼稚園の入園式が行なわれ出席しました。
入園した園児達はまだ3歳です。いつも一緒にいるお母さんから離れて、座席に着くということで泣き出したり、何度もお母さんの方を振り返ったり、席から離れて保護者席まで歩いていったりする子どももおり、先生方も初日から対応するのに大変なご様子でした。園長先生にお伺いするとこれから毎日,送迎バスにより通園することになりますが、最初はお母さんから引き離してバスに乗せるのが一苦労だそうです。そのような子ども達が一年経ち、二年経ち年長組になるとしっかりと挨拶や歌を歌えるようになるというのは驚きです。今回の経験を通じて教育の力というのは、はかり知れないものがあると感じると共に幼・小・中・高それぞれの段階において異なる苦労があるということを実感した次第です。
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2006年04月13日

小学校の入学式に参列して

 4月11日(火) 雲雀丘学園小学校の入学式が行なわれました。
 本学園は幼稚園から高校までの一貫教育を行なっているため、小学校の状況も知っておきたいという思いで参加させていただきました。学校によって実施の内容が異なるのは当然ですが、これまで公立高校での勤務経験しかない私にとって驚いたのは、国歌斉唱です。全児童が大きな声で君が代を高らかに歌いあげました。よく見ると新入生もしっかりと歌っています。公立の場合にも入学式や卒業式等の式典の際には君が代斉唱を行なっていますが、生徒が歌うことはほとんどありません。なぜならほとんどの公立の小学校や中学校では君が代の指導が行なわれていないからです。後から雲雀丘学園では幼稚園の年長組からしっかりと指導をされているということをお聞きして納得しました。
 続いて、新入生はミッキーマウスのテーマソングでステージの上にあがり、担任の先生の点呼に一人一人が手をあげて元気よく返事をしました。その後、校長先生の式辞・教員紹介があり、上級生からの歓迎の言葉や歌や劇が披露されました。ここでも感心したのは、ほとんどの新入生から“おめでとうございます”という言葉に対し、“ありがとうございます”という元気な声が返されたことです。人間としての基本である挨拶がしっかりできるということは何よりも大切です。
 最後に、新入生の代表がお礼の言葉を述べ、学園歌を斉唱して終了しましたが、全般的にほのぼのとした心の温もりが感じられる式典でした。
 これからも幼稚園から高校まで学園全体として〝人間力の育成〟に注力していきたいと強く思っています。
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2006年04月12日

対面式・離任式・始業式を実施して

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 4月11日(火) あいにくの雨天のため体育館で対面式、離任式、始業式を行いました。
 最初に在校生や先生方からの万雷の拍手に迎えられ中学・高校の新入生が入場し対面した後、生徒会長が激励の言葉を送りました。続いて、松下前校長からご退任の挨拶をいただきました。松下校長はわずか1年という短い在任期間でしたが、明るくバイタリティーに溢れるお人柄で、生徒たちから大変慕われていたこともあり、一時場内には「エーッ!」という驚きの言葉がこだましました。そして生徒の代表から感謝の気持ちを込めて花束を贈呈し、拍手でお送りしました。

その後、私から新任の先生方の紹介を行ない、新学期始まりにあたっての話をしました。
その内容は、
(1) この体育館には生徒・先生を合わせると1,300名を超える人達が集まっている。人は色々な人に会って成長していく。この学園での出会い、人の縁(えにし)を大切にしていこう。
(2) 挨拶をしっかりしよう。“挨”は心を開く、“拶”は相手に迫るという意味であり、コミュニケーションの
第一歩である。挨拶をしないのは、自らコミュニケーションの扉を閉じるということになる。挨拶という凡
事を徹底していこう。
(3) 最後に、すべての人は気を持っている。元気は気の元(もと)であり、病気は気の(やまい)である。元気な“気”をまわりに発することにより、活気のある家庭や学校にしていこう。


生徒たちが明るく元気で生き生きと楽しく充実した学校生活を送ってくれることを心から祈っています。

一週間を振り返って(4月3日~8日)

 4月3日(月)、本年度中学・高校、小学校、幼稚園に新しく赴任される先生10名を対象に9時から丸一日かけて新任研修が実施されました。大学を卒業されたばかりの方から他校での講師経験のある方まで様々ですが、全員が熱意とやる気に満ち溢れており頼もしく感じました。
  この行事には中学・高校の校長の立場での参加ということでしたが、私自身が新任者ということでもあり、色々なことを教えていただくという気持ちでお話をお聞きしました。特に常務理事をはじめとする幹部の方から雲雀丘学園の創立の精神やこれまでの歩み、学園が目指す姿を具体的に説明していただき大いに勉強になりました。研修終了後は歓迎の懇親会があり、全員が和気藹々という雰囲気の中でお互いのコミュニケーションをはかることができました。勤務初日が無事終了し、新任の先生方もほっとされている様子が窺えました。まだ全体像がつかめていませんが、学園の雰囲気は実に温かく教職員の力を集結することにより、これからの飛躍が期待できそうです。
 4月7日(金)、最初の職員会議を実施しました。最初に新しい先生方を紹介した後、時間をいただいて自己紹介とこれまでの経験で学んだこと、これからの世の中のトレンドや教育界を取り巻く動き、学校経営に対する私の思いを10項目に集約してお話しました。学校経営にあたっては、まず私自身のことを知っていただくことが前提ですので、これからも多くの情報を伝えていくつもりです。また元気な学校づくりのためには衆知を集めることが何よりも大切であると思っています。教職員の皆さんが率直に意見を言い合える雰囲気や失敗を恐れずチャレンジしていく風土を醸成していきたいものです。

2006年04月08日

入学式を終えて

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 4月8日(土)、中学校と高等学校の二つの入学式を実施しました。中学の入学式はこれまでのやり方を全面的に変更し、マンドリン部による歓迎演奏、二年生の生徒が163名の新入生を誘導して入場するという形で始まり、最後は在校生による『詩の朗読』『歓迎の歌』で終了しました。高校の入学式は通常通りの方式でしたが、全体の印象として両入学式とも新入生を暖かく迎えるという教員や在校生の気持ちが溢れており、実に清々しいものでした。
私は式辞の中で、三つのことをお話しました。一つ目は「入学を機に是非自分なりのしっかりとした夢を持ち、その夢の実現のために地道な努力を続けて欲しい。」二つ目は「ありがとうという感謝と他人に対する思いやりの気持ちを持って欲しい。」三つ目は「簡単なことや当たり前のことをしっかりとやって欲しい。」ということです。
式後は学年団の先生の紹介、屋外で写真撮影をした後、再び保護者の皆様に講堂に集まっていただき、『社会で役立つ力を育てる~高志・自律・努力~』というテーマでパワーポイントを使って、保護者オリエンテーションを行ないました。これは初めての試みですが、子ども達の育成のためには、学校と家庭との連携が何よりも必要であるということで実施させていただいたものです。
これからもあらゆる機会を通じて、保護者の皆様とのコミュニケーションをはかっていきたいと思っています。今後とも宜しくお願いします。

2006年04月06日

創立の精神

 民間企業で30年以上も勤務していた私にとって公立高校での勤務は正直言って驚きの連続でした。学校という特殊性を差し引いたとしても、民間企業とは全く異なる組織風土と行政システムの中でとまどうことが多かったように思います。今回私学で勤務させていただくことになり、企業経営と多くの面で相通ずるものがあるように感じています。 その中で公立高校との違いは学校の背骨とも言うべき“基本理念”が脈々と受け継がれているということです。
創立の精神は『孝道を人間の根本義と考え 社会のために尽くす精神を最も尊重し よりよい社会 国家を生み出すべく心を素直にもち すべてに感謝の念を捧げ 健康な体力とたくましい実践力をもつ強い人間を創ることを念願としています』というものです。また校訓は『高志・自律・努力』ですが、これらは今の日本に最も欠けているように感じています。
現在、本学園は今年創立56周年を迎えますが、創立の原点に戻ってこれらを具体的な目に見える形に落とし込み、新たな教育活動の展開を図っていきたいと考えています。
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(写真:1953年,できたばかりの校舎を現在の正門付近から撮影)

2006年04月01日

新任の挨拶

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 この4月1日より、雲雀丘学園中・高等学校の校長に就任させていただくことになりました 中尾直史(なかお なおふみ)です。
簡単に自己紹介させていただきますと、平成13年末に33年9ヶ月勤務した松下電器産業株式会社を退社し、大阪府で初めての民間出身の公立高校の校長として、平成14年4月より府立守口北高校、芦間高校で勤務させていただきました。
昭和25年に設立され、56年の歴史を持つ本学園の創立の精神は「孝道」であり、目指す姿は「人間教育の充実」と「学力の向上」を両立させた『関西を代表する素晴しい学園』です。
これから全教職員が一丸となって〝将来の日本を背負って立つ子ども達の育成〟をはかっていきたいと思っていますので、何卒暖かいご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。