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2006年05月27日

プラス思考を持つ

全校朝礼で剣道部員・硬式テニス部員に対する表彰を行った後、「プラス思考」の大切さについての話をしました。
 社会で活躍している人が持っている1つの特長は、“どのような状況下にあっても物事を前向きに受け止めて行動する”ということです。わかりやすい例として1000円という額のお金を持っている場合、たった1000円札が1枚「しかない」と思うのか、100円玉が10枚「もある」と考えるかで、その後の行動が全く変わってしまいます。同じように大学受験ということを例にとっても、あと○○日「しかない」と思うのと、まだ○○日「もある」、時間に直せば○○時間「もある」。これだけの時間を使って全力で取り組もうと思うのでは全く違った結果になることでしょう。このように日常生活においては「~しかない」ではなく「~もある」という姿勢が大切です。人間はともすると“足りない”ことや“自分の弱み”を口にしがちですが、これでは積極的な行動には結びつかないものです。
 以前勤務していた松下電器の創業者である松下幸之助氏は成功の理由として3つのことをあげています。
1つは自分には学歴がなかった。
2つは自分は体が弱かった。
3つは自分はお金がなかった。
 一般的に考えると学歴がなく体が弱くお金がないというのは、成功しない理由になりがちです。しかしこの状況を逆にとらまえ、学歴がなく知識がなかったから他の人から色々なことを学ぼうとした。また体が弱かったから何でも自分でやろうとせず他の人に委せていった。更にお金がなかったから知恵を絞って大切に使うように心がけてきた、ということです。
 それぞれの人生において、常にプラス思考で前向きにチャレンジしていきたいものです。

2006年05月24日

どんぐりの苗木の植樹セレモニー

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 地域との一斉清掃の際、雲雀丘山手公園では自治会の方のご配慮で3本のドングリ(ミズナラ)の苗木を植えるというセレモニーをしていただくことになりました。
 1本は東大で種から育てたもの、2本目は京大そして3本目はICU国際基督教大学のキャンパスで種から育てた苗木を学園の生徒3人(野球部キャプテン・生徒会長・中学生1名)の手で公園の南側の花壇に植えさせていただきました。
 この素晴らしいセレモニーを企画していただいたのは、雲雀丘山手自治会の会長で嶋津クリニックの嶋津良一さん、YAMATE倶楽部会長で公園の管理をされている佐野行俊さん、雲雀丘山手緑化推進委員会の委員長篠原悌三さんです。
 佐野さんのご家族は80年以上雲雀丘に居住されていますが、当時160世帯しかなかった住宅が今では1000世帯に増えて緑が減っていく姿に危惧され、阪神大震災の後宝塚市に働きかけられた結果、この公園が出来たようです。当初、市が考えていたのは樹木を伐採し砂場・ブランコ・滑り台を設置するという児童公園程度の小規模なもの出会ったため、地元の有志で約3800万円ものお金を集め市に寄付し、やっと完成したそうです。最初からあったくすのき・もちの木・さくらなどは切らずに残しメタセコイヤを8本植えられましたが、このメタセコイヤは東洋製罐㈱・東洋食品工業短期大学を創設され経済企画庁長官や通産大臣を歴任された高崎達之助氏が輸入した親木から苗木をつくり植樹されたものだそうです。そのほか公園には災害に備えて井戸も設置されており、実にきめ細かい心遣いと創意工夫が取り入れられています。
 また、篠原さんはNPO法人グリーンソリューションの理事長をつとめておられ、東南アジア諸国への海外植林支援を積極的に推進され、東大生を連れて年間60万本ものドングリの植樹を行っておられます。また、東南アジアの小学校校舎100棟寄贈(現在4校目寄贈)などのグローバルなボランティア活動にも取り組んでおられます。お聞きしたところ、奥様もご子息様も雲雀丘学園の卒業生だそうです。皆さんが東大・京大・ICUを受験するときは是非この木の葉に手を触れるときっと効果が現れるでしょうと熱っぽく語っていただきました。皆様のご厚情に心よりお礼申し上げます。

2006年05月23日

自治会とタイアップした清掃活動

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 5月21日(日曜日)に雲雀丘地区で市民一斉清掃が行なわれました。

 雲雀丘学園では本年度の重点目標として『外部に開かれた学校づくり~地域との連携~』を掲げていますが、特に中・高等学校では“自治会とタイアップした清掃活動”を大きな柱に位置づけており、この一環として今回の清掃活動に参加することに決定、事前に放送朝礼で生徒会から呼びかけを行ないました
 初めての試みということもあり、当初参加者は10名くらいと予想していましたが、当日になって、急遽、剣道部員40数名と野球部員23名が加わり、生徒会の役員やインターアクト、野球部、剣道部の顧問の先生方を合わせ総勢70名以上が参加するということになりました。
 爽やかな青空の下、自治会長の井下さん・顧問の馬場さんの指示に従い、雲雀丘公園と雲雀丘山手公園に分かれ、砂場や遊具のまわりの掃除や草抜きに取り組みました。約1時間足らずの活動でしたが、最後には飲み物の差し入れもいただき、すがすがしい気持ちで終了することができました。
 昨今、いたるところで環境教育の必要性が喧伝されていますが、授業の中では地球温暖化やオゾン層の破壊、大気汚染といった地球全体が抱える問題や太陽光・風力による発電、3R(リサイクル・リユース・リデュース)といったテーマが取り上げられがちです。
 しかし、ゴミが落ちていれば拾う、整理整頓する、電気の無駄遣いをしない、今回のように居住環境を整備するといった身近なことの実践が大切なのは言うまでもありません。
 これからも自治会の皆さんと連携してさまざまな活動を推進していきたいと考えていますので、何卒宜しくお願いします。

2006年05月20日

飛鳥での体験

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 5月14日(日)、社会科担当教諭の引率のもと、高校3年日本史選択者有志20名が、いま期間限定で公開中のキトラ古墳の「白虎」の壁画見学と明日香の遺跡、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館のバックヤード見学に参加しました。
 近鉄橿原神宮前駅から白虎が公開されている飛鳥資料館までは、レンタサイクルで菜の花揺れる田園風景の中を楽しみながら走行。資料館では実に1時間以上も待った後、ついに「白虎」と対面、美しい躍動的な姿を目の当たりにし生徒達も感慨ひとしおだったようです。昼食の後には、飛鳥寺へと向かい「入鹿の首塚」や飛鳥大仏についての説明を聞き、続いて石舞台古墳で石室を見学した後、橿考研付属博物館へと向かいました。
 博物館では、特別に収蔵庫や学芸員室などを見せていただき、普段は展示ケースのガラス越しにしか見られない土器や埴輪・石鏃などを間近に見て、大いに興味を覚えたようです。
 今、学校における通常の授業では時間的な制約もあり、なかなか実物と接する機会がとれず座学中心になってしまう傾向があります。しかし写真で見るのと実際に自分の目で確認するのとは感動の深さにおいて大きな差があるのは間違いありません。生徒達がこれまで体験していなかったものに触れることにより、興味を覚え将来の進路に結びつくということは数多く見られます。現在社会で活躍している人に“どうしてこの道を選んだのですか”という質問をすると“あの時体験したことが忘れられなくて”という答えがしばしば返ってきます。
 教育の原点は、まさに生徒達が持っている限りない可能性を引き出してあげることではないかと思っています。今回は「本物を見て何かを感じて欲しい」という教師一人の思いが、生徒達に広がるということになりましたが、これからも数々の体験を通じて生徒達が自分の将来の進路について考えるようになって欲しいと願っています。

 この見学会ではもうひとつ思いがけない出来事が起こりました。白虎の展示室を出たところで、女性の新聞記者から生徒と大下教諭がインタビューを受けたのです。実は大下教諭は大学生時代にキトラ古墳の極彩色壁画の確認につながる測量をしたという貴重な体験をしており、この内容は『24年後壁画と初対面』という見出しで翌日の朝日新聞の奈良地方版と翌々日の阪神版に掲載されました。

2006年05月19日

進路指導研究会での講演

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 5月16日(火)、大阪府高等学校進路指導研究会において、進路指導主事の皆さんを対象に“学校マネジメント改革~芦間高等学校での実践を踏まえて~”というテーマで講演を行ないました。
 前任の芦間高校は総合学科制をとっており、“自らの進路は自ら切り拓く”というのが基本になっており、生徒達の進路は4年制大学から短大・専門学校・就職と多岐にわたっています。このため生徒達の進路実現のためには、さまざまなきめ細かい取り組みが必要になってきますが、これらを円滑に進めていくためには学校全体としての組織的な動きが不可欠です。4年間の試行錯誤を重ねた結果、高校入学時の進路希望と卒業時における進路実績がほとんど変わらない、つまり生徒の進路に対する満足度は非常に高いというレベルになってきましたが、この背景には、個々の教員の情熱はもとより、進路指導部と各学年団、教務、各教科等との連携強化といった全教員あげての協力体制があげられます。進路指導主事は教務部長や生指部長と共に学校経営の中枢を担う重要な位置づけにありますが、その最大の役割はいかに進路に向かっての求心力を高めていくかということであり、それぞれがバラバラに動いていたのでは到底大きな成果は期待できません。
 従って、今回の講演では進路に対する個々の施策やテクニックではなく、一段と高い視点に立って「学校をどのようにマネジメントしていくのか」、「校長のスタッフとして戦略構築にいかに参画していくのか」、「中期の視点に立っていかに計画を策定していくのか」、そして「P(プラン)-D(ドゥー)-C(チェック)-A(アクション)といったサイクルをいかに回していくのか」、「リーダーシップをいかに発揮していくのか」といった切り口でお話ししました。
 講演後、多くの方と意見交換をさせていただきましたが、各学校において新たな方向を模索されていることがわかりました。少子化が進む中で公立・私立を問わず、従来の延長線上での取り組みからの脱却をはかることが必要になってきます。
 21世紀の日本にとって、教育は最大の課題の一つであり、今後それぞれの学校が切磋琢磨することにより、教育の充実をはかっていくことが大切です。
 目下、本学園においても来るべき4年後の創立60周年を見据えた“新しい学校づくり”に向けて、さまざまな検討を行なっていますが、早急に具体的な活動計画に落とし込んでいきたいと思っています。

2006年05月16日

鉄道研究部と子どもたち

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 本校における部活動は非常に活発で現在4人に3人が何らかのクラブに加入しています。その中でも運動クラブでは剣道と硬式テニス、文化クラブではマンドリンと演劇、放送、鉄道研究はこれまでめざましい活躍をしてきています。
 5月13日(土)10時から15時まで、阪急川西能勢口駅ホームにて『阪急レールウェーフェスティバル』が開催され、本校鉄道研究部(鉄研)が参加しました。この催しは、毎年春・秋に、阪急電鉄が主催し、正雀工場の公開や主な駅でのゲームやグッズ販売などのイベントを行なっています。
 このイベントと鉄研との関わりは2000年秋からで、今年で7年目になります。
 川西の駅では、阪急電鉄の方たちがビンゴゲームや車掌体験などを行う一方で、鉄研の生徒が鉄道模型運転会と阪急電車のペーパークラフト・ぬりえ教室を運営しました。
 模型運転会は、生徒が製作した手づくりボードの上に幅9ミリのNゲージの鉄道を走らせます。来場した子どもたちは、部員の案内に従って、スピードを調整しながら運転し、とても楽しそうでした。また、ペーパークラフトは、部員オリジナルの紙模型を5種類用意し、切り抜いたり思い思いの色を塗ったり、部員の指導の下、親子で協力する姿が印象的でした。
 この日のために、部員達はさまざまな準備を重ねてきました。一週間前の土曜日の午後には、阪急電鉄のトラックでボードを運搬、駅の会議室に置かせていただき、配線などの調整を行ないました。そして当日は8時から部員19名が集まって机やボードをホームまで運び、イベントに備え万全の体制で臨みました。定刻の10時にはボードの接続も完了し、5時間でのべ150人の子どもたちが運転を楽しみました。
 また、空きホームに阪急の車両が留置され、その中で雲雀丘学園中山台幼稚園児の絵画展も開かれており、多数の園児や保護者も来場されていました。
 このようなイベントを通して、中学・高校生が小さな子どもたちと関わることで、地域に貢献すると共に社会性を学んでくれればと願っています。
 また、阪急電鉄川西能勢口駅の方々には、このような機会を与えていただいた上に多大のご協力を賜り、この場をお借りして心より御礼を申し上げます。

 次回の川西能勢口駅でのイベントは10月です。また7月30日(日)には、宝塚ホテル「電車とバスの夏祭り」に参加します。皆様のお越しをお待ちしています。

2006年05月15日

感動の体育大会

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5月12日(金)、澄み切った青空の下、中学・高校合同の体育大会を開催しました。まず、全校生が参加する入場行進で大会の幕が切って落とされました。31クラス、1200名が運動場一杯に整列する姿は壮観そのもの。一昨日の予行時の反省を踏まえ、クラス毎に改善が加えられ、引き締まった素晴しいものでした。
 開会にあたって、私は二つのことを話しました。
 一つ目は“感動”ということです。
 人は感動積み重ねることによって成長していきます。「感動は努力の結晶」という言葉があるように、努力が大きければ大きいほど深い感動が得られるものです。この大会に備えて、努力してきたことや練習してきたことの成果を大いに発揮して欲しい。
 二つ目は“チームワーク”ということです。
 この大会は『クラス別対抗戦』の形をとりますが、今日はお互いに友情を深め、クラスとしてのチームワーク・団結力を強めて欲しい。

 準備体操を行なった後、中学一年生全員によるフレッシュマンレースから競技がスタートし、大玉はこび、大玉流し、二人三脚リレー、綱引き、玉入れ、棒倒し、棒引き、騎馬戦等それぞれに熱戦が繰り広げられました。
 また、午前の最後には、高校三年生によるエンカレッジメントパフォーマンスが行なわれました。三年生にとっては最後の体育大会ですが、それぞれのクラスが衣装や振り付けに創意工夫を凝らし、観客を魅了するパフォーマンスを披露しました。きっと思い出に残る演技になったことでしょう。
 最後に、中高男女によるクラス対抗リレーの決勝が行なわれ、大歓声の中で大会の幕を閉じました。


 この大会は、一人ひとりの生徒にとって、感動溢れるものになったのは間違いありません。こういった体験を通じて、生徒達が一段と逞しく成長してくれることを期待しています。

2006年05月14日

継続は力なり

本校では原則週一回全校朝礼を行っており、その中で校長・教頭が話をすることにしています。
 今回は部活動の表彰の後、現在925試合全イニング出場の世界記録を更新中の阪神タイガースの金本知憲選手のことをとりあげ、継続することの大切さを生徒達に訴えました。金本選手は1991年に東北福祉大学からドラフト4位で広島カープに入団しましたが、その年は一軍での出場機会はありませんでした。
 翌92年はわずか5試合に出場しただけで3打数0安打。93年は42試合に出場したものの打率は1割9分1厘に終わってしまいました。当時の金本選手はプロ野球選手としては身体も細く故障も多かったようです。当時の監督からちょっとした体調不良やけがで休むような選手は要らないということを言われ発憤し、徹底的に自己の体調管理と筋力アップに取り組み全身が筋肉の鎧に覆われていると形容されるような強靱な肉体を作り上げたのです。
 そして99年7月21日から1日も1イニングも休むことなく6年以上にわたって連続出場を続け、2000年には史上7人目となる打率3割、本塁打30本、30盗塁を達成、その後阪神タイガースに移り、二度のリーグ優勝に貢献しているのです。この大記録を続けるためには自己管理の徹底は勿論のこと、打撃や守備、走塁において常に他のライバル選手に勝ち抜かなければなりません。更に不測の事故であるけがにも打ち勝たなければなりません。
 ほとんどのプロ野球の選手の目標である「年間全試合出場」ということと比較してもこの記録がいかに特筆すべきものであるかがわかります。
 更に38歳という年齢になってまだ自己記録を更新しているという姿は立派と言うより尊敬に値します。
 まさに継続は力であり、強い意志が不可欠です。生徒達が自分なりの将来の目標を持って努力を継続して欲しいと思っています。

2006年05月09日

地域社会との連携

 本学園に赴任後はや一ヶ月が経過しました。この間、近隣の自治会長様はじめ、警察署、消防署、阪急電鉄等を訪問させていただき、生徒指導に対する協力をお願いしましたところ、皆様から丁重な前向きのお言葉をいただき心強く感じました。
 本学園の歴史を紐解くと、戦後雲雀丘の地域にふさわしい学校が欲しいという地元の皆様の切実な願いが活発な動きを引出し、昭和24年に小学校が開校、その後学校法人の許可を得て、まず小学校と幼稚園が設置され、引き続き中学校、高等学校が増設されてきたことがわかります。この過程においては入学希望者の増加に伴い、生徒数に見合う用地の確保や校舎の建設が追いつかないといった状態が続き、これを解消するために地元の皆様から絶大な支援をいただき次第に学校としての形が整ってきたようです。すなわち本校のルーツは地域に根ざした学園であると言えます。
 子ども達の育成のためには、学校と家庭の連携が不可欠ですが、地域社会との連携も大切です。昨今教育力の低下が叫ばれていますが、学校と家庭と地域社会が現状のままではますます悪化してしまうかも知れません。これに歯止めをかけていくためには地域社会との共生をはかっていかなければなりません。
 本校としてもこれから開かれた学校づくりを目指し、地域で行なわれる清掃やボランティア活動等への参加も検討していきたいと思っています。
 地域社会の皆様におかれましては、是非忌憚のないご意見をお寄せいただきますようお願いします。

2006年05月05日

服育講座

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本校では、人間教育の充実を重点テーマとして揚げ、挨拶・服装・ルールマナーの遵守を基本とした取り組みを行っています。その一環として、今回初めて、中学・高校別に『服育講座』を開催しました。
 講師には、株式会社チクマ・キャンパス事業部企画課コーディネーターの方をお迎えしました。「服育」というのは耳慣れない言葉ですが、「食育」と同様、衣服を通して心を育み、地球環境や健康安全、社会性を身につけさせることを狙っています。
 話の内容をまとめると、
1. 地球環境から
 4つのRの取り組みが必要である。
 Reduce(リデュース・不安な物は買わない)
 Reuse(リユース・今着ているものをそのままの形で使う)
 Recycle(リサイクル・形を変えて使う)
 Refuse(リフューズ・いくら勧められても必要なものしか買わない)
2. 社会性から
 『人は見た目が9割』という本が話題になっているが、第一印象も極めて大切である。それを左右する要素として「顔や表情」「しぐさ」と共に服装があげられる。これらをノンバーバル(非言語)コミュニケーションという。
 その中でも特に衣服を上手に着こなすには、TPO(Time・Place・Occasion、時・場所・場合)を考えた行動、つまりオンタイム、(フォーマルな時間)とオフタイム(自分が自由に過ごせる時間)のスタイリングをはっきり区別することが大切である。

 人とのコミュニケーションは,「言葉」を通してとることが一番多いですが、〝着こなし方でどういうレベルの生徒であるかを発信していることになる〟という指摘には共感しました。講演後、スカートの丈が自分の足をきれいに見せる長さ(ひざ下)かどうか友達と比べ合いながら帰る生徒達の姿が印象的でした。
 この講座はすでに教員も受講していますが、PTAの保護者の皆さんを対象に開催しようという意見も出てきています。今後一層、学校と家庭が連携して服育に力を入れていきたいと思っています。

2006年05月02日

兵庫県高等学校剣道大会予選大会

 4月29日、30日の両日にわたり、西宮今津高等学校体育館において第40回阪神地区高等学校剣道大会兼第54回兵庫県剣道大会予選大会が開催され、会長として初めて出席させていただきました。
 会場には約200名の選手達が早朝から集結、会場内は熱気に包まれ、大きな声で稽古をする様子は実に壮観でした。私は挨拶の中で「挨拶をはじめ毎日当たり前のことをきっちりできることが将来社会に出て必ず役に立つ。日々剣道の練習を積むことにより、人間としてのしっかりした根っ子を育てて欲しい。」ということを話しました。開会式の後、まず個人戦が行われ、県大会出場権が得られるベスト16の選手を決定、続いて団体戦がスタートし熱戦が繰り広げられました。
 本校は個人戦、団体戦双方にエントリーしていましたが、女子の団体戦では甲子園学園を破り見事優勝、個人戦でも準優勝を果たし、男子の団体戦では決勝で関西学院と対戦し惜敗、準優勝という結果になりました。
 また、中学校については、東谷中学で行なわれた北摂中学校剣道大会において男女共団体戦と個人戦に優勝、その他上位入賞する等の快挙をなし遂げました。選手達は部顧問の先生方の指導のもと、毎日朝早くから登校し練習を続けていますが、今大会の成果はまさに日頃の鍛錬の賜ではないかと思います。
 剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」という言葉がありますが、剣道を通じて素晴らしい人間に成長してくれることを心より願っています。

2006年05月01日

全国学習塾協会での講演

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 4月30日(日)、社団法人全国学習塾協会近畿支部主催の進学説明会で高校受験を控えた保護者を対象に講演を行ないました。
  テーマは『受験生を持つ保護者の皆さんへ~学校と家庭の連携強化により社会で役立つ力を育てる~』。連休にもかかわらずに200名を超える保護者の皆さんが来場され、高校受験に対する関心の深さが窺い知れました。全国学習塾協会はわが国の塾関係の中で社団法人の認可を受けた唯一の団体であり、近畿支部の木村支部長をはじめ幹部の皆さんとは芦間高校の校長時代から多くの面でご支援をいただいています。
 講演は約1時間にわたって、これからの世界や日本の変化予測、将来社会で役立つために必要な能力、現在の企業や大学の動向、教育をめぐる課題、高校を選ぶ際の留意点、受験生を持つ保護者の姿勢等を中心に行ないましたが、全員が熱心に耳を傾けておられました。
 本年度より大阪府の公立高校の入試は学区が再編成されるため、これまでの序列や競争倍率等にかなりの変化が出ることが予想されます。このため塾の関係者もあらゆる角度からの情報収集を実施し、きめ細かい分析をされているようです。講演の前後に色々と情報交換させていただきましたが、これが私学の入試にも少なからず影響するのは間違いありません。特に大阪府に隣接している本校にとってはしっかりと状況分析しておく必要があると思っています。