教員研修会
例年のこの時期に開催されている教員研修において、“新しい視点に立った学校づくり~高志・自律・努力~”というテーマで約1時間お話ししました。
丁度、雲雀丘学園に赴任して2ヶ月になりますが、この間内外問わず実に数多くの方にお会いし、忌憚のないご意見をいただきました。そこから、ようやく全体の輪郭と課題が明確になりつつありますが、正直申し上げて細部についてはまだ十分に把握できていないのが実情です。この段階で、具体的な取り組み計画を発表するには現実とはかなりのギャップが生じる恐れもあるため、今回は学校経営に対する基本的な考え方を説明いたしました。
具体的には
①これからの社会がどうかわっていくのか
②社会で役立つためには何が必要なのか
③教育界をとりまく環境はどうなっているのか
④新しい学校づくりをどう進めていくのか
⑤家庭と地域との連携の必要性
について、パワーポイントを使って説明しました。少し盛りだくさんの内容になりましたが、中心となるのは勿論これからどのような学校をつくっていくのかということです。
これまで学校は単年度で運営していくというやり方が多かったようですが、人・物・金・情報・時間といった資源を有効に活用することにより、“生徒をいかに育てていくか”言い換えると社会に役立つ力をどれだけ伸ばすことができるか、という「学校経営」視点が不可欠です。
そのためには経営の枠組みをしっかりと構築していかなければなりません。
1.どういう学校にするのかというビジョン
2.将来のあるべき姿
3.現状とのギャップを埋める戦略
4.中期スパンでの計画
5.誰が何をいつまでにどうするといった具体的な行動プログラム
といったものが必要です。その上でP-D-C-Aのサイクルをまわしていかなければなりません。本校のビジョンは“人間教育の充実”と“学力の向上”を両立させた関西を代表する学園です。目下、将来あるべき姿に向けた戦略づくりに取り組んでおり、近日中に骨子を固めていく予定です。
学校づくりが成功するかどうかは、全員のベクトルが一致するかどうかにかかっています。今後ともこのような研修会の実施やコミュニケーションをはかり、教職員が一枚岩になって新しい学校づくりを目指していきたいと思っています。