2009年度入試の変更点(国公立大学)
現高3生が受験する2009年度入試の主な変更点(国公立大学)についてお知らせしておきます。
まず、難関国公立大学では、後期日程を廃止し、前期一本化が起こっています。
・東北大学では、文学部の後期を廃止し、AO入試Ⅱ期(センター試験を課す)を実施。
・一橋大学では、商学部の後期(募集人員50人)・AO(募集人員5人)を廃止し、前期募集人員を220人から260人へ、推薦(センター試験を課す)15人に変更。
法学部・社会学部の後期募集人員を削減、前期募集人員を増員。法学部は、前期を140人から160人へ、後期を30人から10人へ、社会学部は、前期を185人から225人へ、後期を50人から10人へ変更。
・筑波大学では、社会学部・国際学群 国際総合学類はAO入試廃止。
・金沢大学では、医薬保健学域(医学類)の後期(募集人員15人)を廃止し、推薦入試Ⅱ(センター試験を課す、募集人員15人)を実施。
医薬保健学域(薬・創薬学類)の後期(募集人員10人)及び推薦入試Ⅰ(募集人員10人)を廃止し、前期を5人増員、AO入試(募集人員15人)を実施。また、医薬保健学域(薬・創薬学類)の前期の個別試験科目を「理1(物理or化学)」から「理2(物理+化学」に変更。
・京都大学では、医学部(人間健康科学)の後期(募集人員20人)を廃止し、後期の募集人員はすべて前期へ。(看護は63人から70人へ、検査技術は30人から37人へ、理学療法は15人から18人へ、作業療法は15人から18人へ)
・長崎大学では、医学部(医)の後期を廃止。
・九州大学では、教育学部の後期(募集人員10人)を廃止し、AO入試(募集人員10人)を実施。
医学部(保健)の後期(募集人員18人)を廃止し、前期を14人、AO入試を4人増員。
・大阪市立大学では、医学部(医)の後期を廃止。前期を60人から80人へ増員。
また、入試科目の見直しも行われました。
・岡山大学では、医学部(医)で、前期・後期ともセンター試験で理科3科目(物理・化学・生物)を必須。
・徳島大学では、医学部(医)で、センター試験で理科3科目(物理・化学・生物)を必須。
・大阪大学では、医学部(医)で、センター試験で理科3科目必須から理科2科目選択(物理・化学・生物から2科目選択)。
・京都大学では、経済学部で新たに「理系入試」導入。募集人員は、現行の論文入試50人を論文入試25人、理系入試25人とする。ちなみに、「論文入試」の個別学力検査は数学を廃止し、国語と外国語を課す。「理系入試」のセンター試験は、国語・歴史・公民・理科・数学・外国語で、個別学力試験は国語・数学・外国語を課す。
工学部で個別学力検査において、新たに「国語(国語総合、現代文、古典)を課す。
個別学力検査の文系数学において「数学C」を出題範囲から除く。ただし、数学Aの「場合の数と確率」は条件付き確率なども含むものとし、その内容は数学Cの「確率分布」の「確率の計算」程度とする。
・一橋大学では、経済学部の後期の入試科目を「外国語・数学・小論文」から「英語・数学」に変更。数学は「数学Ⅲ・C(行列とその応用、式と曲線)」を追加。なお「数学Ⅲ・C」を学習していない受験生が不利にならないよう選択問題を用いるなどの充分な配慮をする。
法学部(後期)・社会学部(後期)の入試科目を「外国語・数学(社会学部のみ)・小論文」から「社会・文化に関する英語の論文または資料を示して理解力等をみる論文と面接」に変更。