合格体験記(3)
大阪大学 人間科学部 N君
私は大学受験において常に意識してしまうことがありました。それは高校受験で公立高校に落ちたことです。「まさか・・・」その悔しさをバネに高一の頃は頑張ることができ、まぁまぁの成績でした。しかし二年生の頃には、逃げの気持ちから自分の学力で届きそうな手ごろな大学を選ぼうかと思ってしまうこともありました。さらに、先生や学校への慣れも出てきて、「これぐらいならバレないだろう」と授業の予習をさぼったり、その場しのぎで試験を乗り切るということもしてしまいました。いわゆる”中だるみ”ですね。(そのさぼった科目が最後まで足を引っ張りました。)そのように逃げていたら、いよいよ三年生、受験戦争に突入しました。受験なんだな、と意識するうちに「自分が落ちた高校のやつには負けたくない」という闘争心が芽生え、将来就きたい職業にも最適な、東の横綱を目指すようになりました。結局、夏と秋の大学別模試では実力不足を実感し、センター試験の成績が悪かったので、ダメもとで阪大人科に出願しました。
学校では、年末遅くまで対策をしていただいたおかげでセンター試験の地歴が得意になりましたし、国公立前期の前日まで英・国・数の添削指導をしていただきました。これのおかげで合格できたのだと思います。かなりしつこく質問に行きましたが、丁寧に対応してくださり、先生方には本当に感謝しています。学校だけにしかない強みですね。
英国数理社を勉強する際に気を付けてほしいことがあります。私は当初の志望校の受験に必要な科目をそろえるために、高2の終わりごろから地理を始めました。その大学では地歴2科目の論述があったので、地歴の対策を高3の10月まで集中的にしていたところ、その他の科目の勉強が後回しになり、後々とても苦労しました。その上、受験校変更により地歴の論述が必要なくなったので散々でした。つまり、受ける可能性のある大学の受験に必要な科目を調べ、どの学校でも必要な科目から対策するなど、バランスよく勉強したらどうかと思います。あくまで一個人の意見にすぎないので、先生に相談してみてください。
伝えたいことはまだまだありますが、最後に、ある先生のおっしゃっていたことが印象に残っているので紹介しておきます。「偏差値の高い大学に行くことが成功ではない。自分の頭の中で思う成功が”本当の成功”なんだ」あと、私が受験を通して思ったことですが、勉強に対して謙虚であり貪欲であり続けろ!!!(これも私が出来なかったことです)
私の経験を反面教師にして頑張ってください。