AcademicSummer in 徳島大学医学部 その3
二日目の様子をアップします。
昨日,いろいろな処理をした細胞をヘマトキシリンで染色し,検鏡して遊走を確かめました。予想以上に動いていて,Scratchした跡がほとんど残っていない状態でした。また,増殖アッセイの方はMTT法で595nmでの吸光度を測定して,細胞数の推定をしました。お忙しい中,2日間指導してくださった石澤先生には感謝しています。
細胞培養実験の待ち時間に薬理学分野の玉置先生から 「医師と生命科学研究」というテーマで1時間ほど講話をしていただきました。医学部へ入学する生徒には何が求められるのかを,徳島大学医学部のアドミッションポリシーを示しながら説明していただきました。マニュアルを捨てなさい,マニュアル通りにしても最低限度のことしかできないからという言葉には,ハッとしたようすでした。学校の勉強は大事だけれども,視野を狭めてはいけない。いろいろなことに関心をもち,さまざまな経験することも大切だ,留学して異文化に触れることもその一つだとお話ししていただきました。生徒二人だけに聴かせるのはもったいないくらい贅沢な1時間であったように思います。
参加した2人の高校1年生には濃厚な2日間になったことと思います。来年もぜひ実施していただき,数多くの生徒に参加させたいプログラムとなりました。写真は宿舎そばの「青藍」の碑です。荀子の「勧学篇」と杉田玄白の「蘭学事始」の一節が彫ってありました。