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2009年03月31日

6年前の京大生

今日で3月も終わりです。明日から新しい年度が始まります。それぞれの人がそれぞれの場所で、新しい1年の出発を迎えます。本校を卒業した生徒達も大学をはじめ、それぞれが雲雀丘の外の世界での生活を始めます。
 今年の卒業生達も、素晴らしい受験結果を残してくれました。昨年に引き続き、京都大学に合格者が出ました。昨年も京都大学に合格者が出ましたが、今日は6年前に京都大学に合格した生徒のことを紹介したいと思います。
 四年制大学を卒業した学年ならば、卒業して丸6年、この春で就職3年目を迎える学年に当たるその生徒は、私のクラスの女子生徒でした。看護師志望で硬い意志をもって勉強に励んでいました。現在もそうですが、その当時も優秀な理系女子の進路志望として、看護師は極めて人気が高く、かなりの難関でした。本人の許可を得ているので、少し詳しく書きますが、その生徒も市立の四年制・短大、専門学校までたくさん受験したのですが、なかなか本番で実力が発揮できないタイプで、次々に不合格の結果がかえってきました。もう浪人止むなしかと、私も半ば諦めていたのですが、彼女は望みを棄てていませんでした。「先生、まだ京大が残っています」という力強い言葉。当時京都大学には医学部附属の医療技術短期大学部が併設されていました。彼女はそこにも出願していたのです。しかし、かなりの難関であることはいうまでもない。「先生、私、化学を伸ばすために行きたいところがあるんです。かまわないでしょうか?」「いったいどこ?」「校長先生のところです。」「ご本人が許可してくださるならば、いいけれど…。お仕事に差し支えのない範囲でね。」当時の安田泰弘校長先生は、化学のご専門でした。彼女の申し出を快く引き受けてくださいました。それから彼女は、時間があると校長室に押しかけ、校長先生も非常に熱心にご指導下さいました。そして、国公立の発表の日、彼女は本命中の本命に最後の最後に見事合格したのです。
 私は、この時に彼女のがんばりに感激したと共に、安田校長先生の教師としての力に、改めて心からの敬意を抱きました。先生は、国立の進学校で長い間化学の教鞭を執られ、受験指導でも一流の実力を持っておられたのです。だからこそ、正直なところ合格はかなり厳しいと思われた生徒を成功に導いて下さることができたのでしょう。
 先月、毀される高校校舎へのお別れを兼ねて、その学年の同窓会が開かれました。その彼女は、私のクラスの幹事として、準備はもちろん当日は受付として活躍をしてくれました。その合間に話しをしていると、彼女は今でも安田先生への感謝を忘れていないといいます。彼女は今、京大医学部付属病院の看護師として立派に日々の仕事を務めています。彼女に会うたびに、同じ教師として素晴らしい校長先生であった安田先生の温顔が思い浮かぶのです。彼女も私も、またどこかで先生とお会いできる日を楽しみにしています。

2009年03月29日

春休みいかがおすごしですか

今現在春休み中ですが,どう過ごしていますか。クラブに自分の趣味に家族との行事に頑張っていることと思います。中にはゲームばかりやりすぎて,夜更かしが平気になっている人いませんか。休み中でも,時間を大切に有意義に過ごしましょう。宿題もはやいうちに終えられるように計画的に行ってください。下の写真はクラブの春合宿の様子です。また,本日より合宿を行うクラブもあるようです。頑張って,実りある合宿にしてくださいね。
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2009年03月24日

6月に向けて

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 昨年9月末,修学旅行でお世話になる農家の方やトマムで活動を続けてられる方を訪れ,短い時間ではあったけれど,その度毎に皆さんの熱い思いが伝わってきた。あっ,これは是非生徒に体験させてあげたいなと思った。そのためには私が間接的に伝えるのではなく,直に訴えるべきではないだろうかと考えた。それで,今回,ファームスティする農家の方の代表として中野さん,トマムで環境プログラムを作られた細谷さんには大変無理を言って来ていただいた。
 お二人とも学園に来られたのは初めてで,やっと,毎年やってくる生徒達の背景が繋がったんだそうな。
 直前に,自前のパソコンが壊れて,用意していた資料が使えないとかハプニングはあったけれど,私が説明するよりは確実に生徒の心に響いたと思う。

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2009年03月23日

明日は修了式

明日は修了式です。なにかあっという間の1年だった気がします。・・・とここで気を抜いてはいけませんね。明日を終えてから,振り返ることにしましょう。球技大会以降の生活はゆとりを持って臨めたと思います。また弱点克服にも力を入れることができたことでしょう。明日はしっかり宿題も出されますが,2年生に向けての新たなスタートとなることでしょう。明日は8時30分登校です。講堂にて修了式のあと,服装・頭髪検査をへて,大掃除となります。それから講堂にて,修学旅行説明会となります。(すでに,北海道から,ファームステイ先の方がこられています!)その後,各HRで1年生を締めくくります。元気に登校してくださいね!

2009年03月20日

クラブと宿題作り・・・

今日は春分の日で祝日です。学校は放送部の大会や柔道大会もあり,たくさんの方が来校されていました。その他のクラブもいつものように練習をしています。その他に現在春休みの宿題を作成中です。修了式までの宿題も少しありますが,1週間以上ありもう終わっている人も多いことでしょう。修了式から4月の始業式までに,2年生に向けて宿題をきっちりやるというのが担任団の考えです。修了式までまだ十分時間があります。しっかり生活していこう。
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2009年03月19日

中学校卒業式

皆さんは自宅学習日ですが,本日中学校卒業式が行われました。中学3年生の皆さんご卒業おめでとうございます。また,卒業生による卒業の言葉,高校生活でチャレンジしたいことを聞きましたが,どれも熱意が感じられる文章でした。こういった後輩が入学してくることをうれしく思い,また皆さんにとっては本当によき先輩としてアドバイスできるよう期待しています。今週は,落ち着いて自分を振り返るいいきっかけとなったでしょうか。家のお手伝いはしましたか。修了式には宿題も配布されます。今できることは「今」やっておきましょう。
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21日に追認考査を受験する人は場所,時間を確認しておいてください。
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2009年03月14日

前日の補習及び今後の予定

昨日は引き続き,英語,数学の補習を行いました。2日間しっかり学習できましたね。来週は自宅学習日期間が続きます。自分を振り返るいい機会ですし,また教室の個人ロッカーも今はきれいに片付けました。家の方は・・・?自分の部屋も掃除してくださいね。また普段なにげないことにも気を遣ってくださっている保護者の方にも感謝して,家のお手伝いをしましょう。感謝の気持ちを!
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次の登校日は24日(火)8:30です。修了式を講堂にて行い,その後,修学旅行でファームステイでお世話になる方が北海道から雲雀丘学園に足を運んでくださいます。北海道の環境問題も含めてお話してくださいます。また修学旅行についても教えていただきますので期待しておいてください!
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2009年03月12日

補講(数学,英語)

本日は,数学,英語の補講を行いました。数学は3講座に分かれて,英語は1講座で行いました。これまで学習してきた中で,忘れてしまっている分野などを再確認できたことでしょう。明日も同じ時間帯で行われます。しっかり学習しましょう。

2009年03月11日

人権映画鑑賞会

 今日は人権映画として、今話題の「おくりびと」を鑑賞しました。たくさんの保護者の方々もご参加下さり、盛況のうちに終わりました。
 人の生き死には答えの出せない永遠の課題ですが、最も身近なところに存在するものでもあります。さまざまな機会を通じて、この重さを感じていかねばなりませんね。

2009年03月10日

球技大会

本日は球技大会でした。男女ともドッチボールでした。どのクラスも更衣の前に作戦を練ってから試合に臨みました。決勝トーナメントに進出したのは1年生A,B男子とC組の女子でしたが,決勝に進んだのは2年生でした。やっぱり2年生は強かったです。次年度は是非頑張っていこう!
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配布物:図書室だより,数学の講習のおしらせ,テスト返却
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明日は,映画鑑賞です。8時30登校です。
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2009年03月08日

テストの採点をしていて・・・

今日は,クラブ活動と,定期考査の採点のため登校していましたが,採点をしているに当たって,もうちょっと頑張らないと・・・・と思った答案も見受けられましたが,これまでのテストよりもぐーんと成績が上がっている人もいました。最後の考査とあってよく頑張ったんだなとうれしい気持ちになりました。明日は自宅学習日です。有意義に過ごしましょう。

2009年03月07日

テスト最終日及び学年懇談会

本日はテスト最終日でした。(考査準備,懇談会準備等でHPの更新が滞ってしまいました。)5日間で自分の実力が発揮できたでしょうか。これで,学年としての成績がつきます。また,さっそく本日にも返却された科目もあります。早めに見直しておきましょう。また本日はお忙しい中,学年懇談会に多数の方に出席して頂き誠にありがとうございました。本日欠席された保護者の方には,後日,生徒を通して資料をお渡しいたしますのでご覧ください。
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配布物:冊子「ひばり」,関学高大連携講座案内プリント,教科書,(一部のテスト返却)
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なお,月曜日は自宅学習日となっています。次の登校日は,10日(火)の12時です。(球技大会)
球技大会後,テスト返却等を行い3:30~4:00には終了予定です。
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2009年03月04日

考査2日目

本日は,化学,現代文,OC(G以外)でした。出来はどうでしたか。明日は,生物,古文,保健です。しっっかりテスト勉強をしてテストに臨んでください。
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7日の教科書購入の確認を随時おこなっています。確認しておいてください。
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2009年03月03日

昨日の続き

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 翌年(1954年),校舎は完成し,中一66名,中二49名,計115名が落成式を待たず平屋建て二階倉庫同然の教室から移転した。しかし,運動場は畑と草地のままであった。校舎は学園で建築してもらったので,運動場は先生と生徒の力で造ろうと,校長自ら先頭に立って,生徒と一緒に池の埋め立てや土運び,地ならしを行った。しかし,授業は一時間も欠かない方針で,毎日第七時限が作業の時間に充てられていた。小学校六年生も一週間あまり放課後中学生に混じって,石拾い,草取り,土運びに参加し,小・中の先生と生徒が一体になって,泥まみれの作業を続けた・・・・・・
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 先週,メタセコイヤが移植され,いよいよ旧校舎の解体が始まる。四月中旬にはその姿は消えているだろう。しかし,一緒に忘れ去ってはいけないものがある。それは,旧校舎落成当時の,多くの人々が寄せた熱い思いではないだろうか。学舎で学んだ我々はその語り部として,重要な役割を担っている。次の世代のためにぜひ伝えていって欲しい。

【配布したもの】
・1月進研模試個人成績票
・1月進研模試答案

【提出するもの】
ありません

考査1日目

1日目は数学Ⅰ,世界史,漢文(30分)でした。準備をしっかりしてのぞめましたか。この5日間でこれまでの学習の成果をしっかり出してください。
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食堂が営業しています。
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教室に残って学習している生徒もいます。学校,自宅,どちらであってもしっかりテスト勉強してのぞみましょう。

2009年03月02日

学級通信3月号

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 2月21日(土),仮校舎への移転が完了した日,高校校舎はその役を終えた。雨漏りがするとか,戸がきっちり閉まらないとか,所々不具合はあったが,いまとなっては,それもまた高校校舎ならではの味と思える。大震災にも生き抜いた校舎54年の歴史を閉じるにあたり,その原点となる落成当時を振り返ってみたい。

1953(昭和28)年,学園中学校が開校した。まだ校舎も完成されておらず,小学校木造校舎の2階2教室を借りて,男子組29名,女子組21名の2クラスで出発した。
 先生の都合もあり,理想的なものではなかったが,基礎学力の充実を期そうと,特に英・数・国について,放課後毎日補習授業を第7時限目に組み込み,中1から実力養成に取り組んだ。そのときの初代校長板倉操平は学園教育を次のように説いている。
itakura.jpg「教育とは火を点ずる仕事である。教師は先ず我が胸の内に聖火を燃やさねばならぬ。その燃えさかる火を,生徒一人一人に点ずる仕事,それを教育という。大小蠟(注:ろうそくのこと)は子どもの持って生まれた天分である。しかし,小蠟と雖(いえど)も燃ゆれば一間を明るくする。大蠟は天下国家を明るくする。燃ゆる火は教師から点ぜられた同じ一つの火である。その人の存在によって,或いは一家を明るくし,或いは一村を明るくし,或いは一県を明るくす,広狭は異なるであろうが周囲を明るくすれば生まれ甲斐ある人生と言わねばならぬ。火を点ずる仕事,其れによりて生徒という蠟燭(ろうそく)を燃え盛る行為之を「立志」という。教育は「立志」を出発点とする。そして一生消ゆることなく燃えに燃え周囲を明るくする。
 中学入学試験の口頭試問に将来の希望を訊いてみた。中には野球をやって,職業野球の選手になると云う。中には音楽を習って,独唱家になると云う。何れも結構であるが,吾々の若い時代には考えなかったことである。私にも少年時代が有る。中学入学のため初めて他郷に旅立つ時,玄関まで送られて,母と別れ行李(こうり)一つかかえて渡船に乗った。船の進むにつれて,我が家の土蔵の白壁が遠ざかる。庭の欅(けやき)の梢が霞んで見える。「立志出郷関」十二才の少年の感慨は今の中学生とは大分違っていたように思う。時代が変わったのであろう。今の中学生の考えが地についてきたと云うのであるか,敗戦で日本の青年が希望を失ったと云うので有ろうか,然し,今こそ少年の真に大望を抱いてよい時代では有るまいか,この敗戦後の新日本の立ち上がり,祖国日本の危期,狂灤と既倒に廻らす,我をおきて人はあらじと奮い立つ人がもう出てもよい時ではないか。青年は燃ゆる火である。胸中烈々の希望を抱くもの之を青年という。之に聖火を点ずる仕事,之を教育と云う。
 アメリカ教育は学校をマスプロダクションの工場と見る。設備を整え,教師という機械を動かし,流れ作業で生徒という原料を送れば規格同一の物品が多量製産せられる。此所では教育技術が尊重せられ,魂の接触とか,人格の感化とか云うことはあまり重要視せらぬ。終戦後の所謂新教育は,上は大学から下は小学校まで,大体官立学校はこのやり方で教育が行われる。私は此の教育に飽きたらぬ。雲雀丘学園は私立学校である。実用品の硬質陶器でなしに抹茶茶碗を造ろうと思う。抹茶茶碗は其の人でなくては出来ぬ,名工の作は他人では真似は出来ぬ,作品には各々其の物の持ち味があり風格が有る。其れには学校を大きくしてはならぬ,学級の生徒を多くしてはならぬ。土質を精査し,其れに適する粘りを加え,焼きを与え,魂をかけて,一つ一つを同一規格でなしに,模倣の出来ぬ作品に仕上げるのである。学園を工場でなしに芸術の場たらしめたいのが私の希望である。吾々時代の中学校には其の校独特の校風があった。日本ばかりでない。イギリスの中学校には其の校独特の真似の出来ない校風を今も持って居る。」
(1953年6月10日『ひばり』第7号)------------《つづく》

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【配布したもの】
 「学級通信3月号」は先週土曜日に配布しました。今日は特にありません。
【提出物】
1.ロッカーのキー 3月7日(土)まで
2.志望大学調査票(Ⅱ) 3月2日(月)まで
3.いわゆる「日記」3月7日(土)まで
4.進研反省点 3月7日(土)まで
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