高校二年生のこの時期にもなってくると、真剣に進路を考えだす生徒たちが増えてきたように感じます。
「何をやりたいか分からない」「何をやっていいかが分からない」「不安でしかたがない」など漠然とした先の見えない自分の人生に不安を感じる生徒もちらほらと見られます。
そんなときは「マインドセットを変える」ことです。
マインドセットを日本語で訳しているものを見ると、「思い込み」「先入観」「刷り込み」などとあります。要は自分が判断をしたり行動をすることの前提になっている(おそらくは無意識の領域で)考え方や見方の癖と言えるのではないでしょうか。実際に人間は見ているものすべてが意識に上っているわけではなく、無意識に編集し選択されたものを見ているというのを示した実験もあります。私たちは編集済みの世界を既に生きているわけです。高校1年生の倫理で習った哲学者ベーコンの言葉を借りると「イドラ」というやつでしょうか。
じゃあ、そのマインドセットを変えればいいじゃないかと思うところですが、なかなか簡単ではありません。人はいきなり勝てると言われても信じないですが、今までとは違う何か兆しを見た時に勝てると信じ始めるものです。チームが強くなる時に、だいたいまずは何らかの結果の兆しを見ることで、チーム内の空気が変わり、大きな変化が起きていくように思います。ドミノの1つ目を倒すように、ある一点に集中して兆しを作るというのが有効なのかもしれません。
それがそうなのではなく、あなたがそう見ているという風にとらえることが大切なのではないですか?