沖縄への研修旅行
11月7日(火)、中学三年生が沖縄への研修旅行に旅立ちました。
この研修の位置づけはこれまで3年間に体験してきたことや学習してきたことの総仕上げとなっています。今回のスケジュールは伊江島において、各民家において本土では味わえない家業体験やマリンスポーツを通じて琉球文化や沖縄の自然を満喫した後、ひめゆりの塔を訪れ太平洋戦争末期、筆舌に尽くしがたい悲惨な経験をした沖縄戦線の状況を生徒達に知ってもらうことにしています。
既に太平洋戦争後六十年が経過し、戦争体験をした人は次第に少なくなってきました。最愛の夫や子ども、兄弟等の肉親を亡くした悲しみや戦火によって焼け野が原になった大地を見つめ絶望感を味わいながらも懸命な努力で復興を遂げてきたことを今の子ども達は知りません。ほとんどの子ども達が豊かな時代に生を受け、恵まれた状況が当たり前であると感じているのではないでしょうか。
日本は軍隊を持たない、兵器の輸出も行わない世界でも稀な国です。日本という国に誇りを持つと共に、今回の研修旅行を通じて平和の大切さ、平和を願う気持ちを育てて欲しいと願っています。