新しい学校づくり ~①はじめに
本校は来年度〝生徒に対するきめ細かい進路実現〟をはかるため新たにコース制の導入やカリキュラムの見直しを決定しました。この考え方については学年集会や学級懇談会を通じて保護者に説明したり、入試説明会において入学を希望される皆さんにお話しています。またホームページを活用して既に『校長通信』欄(8月5日~19日)に10回にわたり掲載しています。
しかし、基本の方向は決まっても実効をあげるためには具体的な取り組みに落とし込むことが必要です。本年度も残すところ4か月になり、目下日常の教育活動に注力すると共に来年度に向けての活動の検討を開始しています。
私も民間企業から教育界に転進した際、「先生は夏休みがあって良いですね」という声がある反面、多くの方から「学校は本当に大変でしょう」ということを言われました。実際、先生の仕事は単に授業をすることだけではありません。
生徒に対する挨拶や服装、身だしなみ、規則を守るといった生活指導、より良い授業のための教材研究、テストの作成や採点、体育大会や文化祭、修学旅行の準備、部活動の指導、広報活動等さまざまな仕事があります。休暇という点をとらまえても生徒にとっては夏休みですが、先生にとっては通常の勤務なのです。このように年間を通して種々雑多な仕事が次から次へと発生し、これを処理するだけでも大変な状況なのです。しかもこの上に来年度以降は毎週土曜日も授業を行なうことになるため、現状のままでは先生方の負担は確実に増大することになります。このため、先生しかできないことをやる、言い換えると生徒の育成という視点に立って仕事を見直すということが不可欠です。
これから本校が取り組もうとしている内容をシリーズでお伝えしていこうと思っています。