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チョコレートについての豆知識

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  今週は終了式や理事・評議委員会も終了し、やっと一息つきました。
  先日、バレンタインデーやホワイトデーなどの話題を取り上げた際、生徒達からチョコレートについての質問がありました。普段口にしているにも関わらず知らないことが多かったため、調べてみると興味深い内容が多いことが解りましたので、本日紹介します。
  日本で使われている「チョコレート」は英語ですが、これはスペイン語の「チョコラテ」が語源になっています。そのルーツはメキシコインディオで「苦い水」という意味のChocolatre(ショコラトール)です。我々はチョコレートと言えば固形をイメージしますが、元々は中南米のアステカにおいて唐辛子やバニラ、薬草を入れて病気の治療薬や精力剤として用いられた大変高価な飲み物でした。その後、16世紀にアステカがコルテスにより征服されスペインの植民地となり、これがヨーロッパにもたらされると瞬く間に王族や貴族の間に広まり、カカオ豆をお湯で溶かして砂糖や蜂蜜、バニラ、ミルクを加えて健康飲料として飲まれるようになりました。お湯に溶けやすくするために脂肪分を減らしたのがココアです。その後、飲み物であったチョコレートはヨーロッパ各地で固形化され、さまざまな工夫が加えられ現在に至っています。そして、フランスでは「ショコラ」、ドイツでは「ショコラーデ」、オランダでは「ショコラート」と呼ばれています。
  現在、一人当たりのチョコレートの消費量が世界で最も多いのはドイツで実に年間10kgを超えています。次いでスイス、オーストリア、ベルギー、イギリスと続きます。これに比べると日本はまだ2Kg少しということになっています。
  また、チョコレートの材料はカカオ豆であり、高温多湿の熱帯でしか生息していないため、カカオの木を見た人は少ないのではないかと思います。参考までに生産高のトップはコートジボアール(象牙海岸)、次いでガーナ、インドネシア、ナイジェリア、ブラジル、カメルーンと続いており、圧倒的にアフリカ諸国が多いのです。そして、輸入量はオランダ、アメリカ、ドイツ、マレーシア、フランスの順になっています。世界地図でそれぞれの国の場所を確認しておくのも理解を深めることに繋がると思います。
  なお、日本で本格的にチョコレートの生産を始めたのは森永商店(現在の森永製菓)の森永太一郎氏でした。1899年(明治33年)ですから丁度110年ということになります。このような機会を通じて色々な食べ物の歴史を調べてみるのも良いかも知れません。