高等学校PTA学級委員会の開催
6月29日(月)、各クラスの学級委員の保護者の皆さんに参加いただき、高等学校PTA学級委員会が開催されました。冒頭の挨拶で私はこれまで学年の保護者懇談会で取り上げている危機管理や新校舎、教育改革に関するテーマ以外に次のような話をしました。
「今は100年に一度の経済不況化にあると言われていますが、この状況が終わると今後100年間は大丈夫ということで安心するわけにはいきません。このようなことが何回も起こってくると考え、不測の事態に備えるということが大切になってきます。グローバル化が進む中で、これからは一流の大学を出たからとか、大会社に就職したから大丈夫ということではなく〝何ができるのか、何をしてきたのか〟ということが重要視されるようになってきます。また、時代の変化のスピードが速いために知識やスキルはすぐに陳腐化してしまうことになり、絶えず勉強し続けなければなりません。
現在、社会で活躍している人は必ずといってよいほど数々の失敗をしています。しかし、例外なく〝高い志を持つ〟〝素直に自分を反省し自律する〟〝目標達成に向けて努力する〟という姿勢を身につけておられます。そして、失敗を乗り越えて成功に結び付けておられます。学校は将来社会で役立つ力を育てる〝トレーニングの場〟であると考えるなら、まさに本校の校是である「高志」「自律」「努力」を実践させていくということが大切になります。
また、本校は《人間教育の充実》と《学力の向上》の両立をはかることを目指していますが、どちらにも特効薬はなく、当たり前のこと、簡単なことをきっちりやり続けることしかありません。挨拶や服装、ルール・マナーの遵守、整理整頓といった凡事を徹底していく、そして正しい生活習慣や学習習慣を身につけさせることが必要です。どうか、これからもご家庭と学校が連携して子ども達を育てていきたいと思っていますので、何卒宜しくお願いします。」