第3回中学校PTA学級委員会の開催
11月25日(水)、本年第3回目の中学校PTA学級委員会を開催しました。 本校では年4回、各クラスから選ばれた2名の学級委員の皆さんに出席していただき、学校からの教育活動の報告と保護者の皆さんからの学年懇談会の報告や要望、ご意見をお聞きすることにしています。
冒頭の挨拶で、先日引率で同行した沖縄への研修旅行についての感想を述べた後、本学園も来年60周年を迎えることになり、高校の新校舎の建設も進んできているが、創立の精神に立ち戻って教育活動を推進していくことの大切さをお話ししました。本学園は〝親孝行のできる人は将来立派になれる〟という『孝道』をベースに、社会で役立つ人材を育てることを目指しています。そのためには点数ではかれる能力と点数ではかれない能力が必要です。前者は狭い意味での学力が中心であるのに対して、後者は高い志、他人に対する思いや優しさ、忍耐力、感謝の気持ち、自律といったものがあげられます。社会で活躍するためには人間としての根っ子である人間力が不可欠ですが、これを身につけるための特効薬はありません。あたり前のことをやり続けるという凡事徹底しかないのです。また、教頭からは、しっかりとした学習習慣を身につけること、特に基本を大切にすることをお話ししました。
委員会の中では自由に話のできる時間を設けていますが、なかなか思い切った質問ができないようです。そのため、委員会終了後、校長室で中学2年生の委員の皆さんと懇談の場を持ちました。保護者の皆さんはほとんど例外なく、お子様の勉強に対する姿勢や将来の進路、生活習慣等について心配されているようです。
私にも経験がありますが、子育てについてはかまいすぎることも、放任してしまうことも良くありません。この兼ね合いが難しいと思いますが、学習を含めた生活習慣と学校の授業を大切にすることが基本です。これらが崩れてしまうと、立て直すには極めて大きなエネルギーが要るのは間違いありません。
家庭と学校が連携して〝共育〟と〝共学〟により、社会に役立つ力を育てていくことが何よりも大切であると感じました。