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環境フォーラムを終えて

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   ジョン・ギャスライト氏と環境大使       ギャスライト氏、サントリーHDの方と 

  今回の環境フォーラムは大きく分けて2つのプログラムで実施しました。一つは各学年の代表者による環境活動に対する取組みの発表、もう一つはジョン・ギャスライト氏による『未来の森に繋ぐ 小さな一歩が大きな第一歩』というテーマでの基調講演です。
  中学2年生は「三田での里山体験」、中学3年生は「大山での林間学舎」、高校1年生は「沖縄での修学旅行」についての報告、続いて環境大使による活動、エコ弁当作り、生徒会役員による22年度の生徒会活動実績、本年度の活動予定の発表を行ないました。本校では、情報の授業の中でパワーポイントの活用スキルを教えていますが、生徒達のプレゼンテーション能力は確実に向上してきているようです。
  最後に講演いただいたジョン・ギャスライト氏は、アメリカオレゴン州出身で、タレント・コラムニスト・農学博士・エコロジー空間プロデューサーと数々の顔を有しておられます。また、日本にツリークライミングを紹介したツリークライマーの第一人者として、NPO法人ツリークライミングジャパン理事長に就任される一方で、中部大学や中京女子大学の教授として幅広い活動を行ない、現在は愛知県の瀬戸市内の森で味噌樽の廃材を利用したツリーハウスに住んでおられます。
  お話はユーモアを交え、自分の生い立ちを紹介しながら1時間にわたって行なわれました。幼少の頃、海岸に流れ着いたゴミを見て、日本という国に興味を持ち、将来日本で暮らしたいと思うようになったことや両親が離婚して母親に引き取られ、カナダブリティッシュコロンビア州で育つことになったが、母親の再婚相手と上手く行かず、一時は人間不信になり、この時に母方の祖父から受けた言葉が、自然や環境、ツリークライミングに関心を深めるきっかけになったこと等を紹介していただきました。ジョン氏はツリークライミングを通じて自然と触れ合い、環境にやさしい心を育てる活動を開始され、既に200万以上の人達と一緒に木に登ったとのことですが、この中には身体の不自由な人や目の見えない人も含まれているそうです。
  講演の後、日本人の奥様を交えて環境について色々とお話しましたが、水や食べ物、生態系、異常気象等さまざまな課題があります。このフォーラムを機に、生徒達が環境問題について考え、身近なことから行動に移していってくれることを期待しています。