沖縄研修旅行後記~人と人との心の交流
沖縄研修旅行における最大のテーマは伊江島における2泊の民泊です。沖縄本島の本部港からフェリーに約30分乗船して伊江島港に着くと、伊江島観光協会やお世話になる各民家の方々が〝歓迎雲雀丘学園中学校〟の幕を持って出迎えていただいていました。その後、入村式を行ない、4人~6人のグループに分かれ、それぞれの民家に向っていきました。この伊江島には高等学校がないため、この島では中学を卒業すると沖縄本島の高等学校に行き、下宿生活を送るそうです。
わずか2日間の民泊でしたが、生徒達はさまざまなコミュニケーションをはかり、家族の一員になりきって充実した時間を過ごしたようです。私達も分担して、いくつかのご家庭を訪問させていただきましたが、まるで自分達の実の子どもや孫のような気持ちで接していただいていたようです。嬉しかったのは、ホストファミリーの方々から異口同音に本校の生徒達に対するお褒めの言葉をいただいたことです。また、今回は本校の生徒達の民泊の様子をビデオに収録したい旨の申し出がありました。
また、出発にあたってはホストファミリーの方と記念撮影をしたり、抱き合ったり、泣きじゃくるといった感動的な光景が随所で繰り広げられました。そして、〝さようなら〟ではなく〝行ってらっしゃい〟という言葉で送っていただきました。
毎年、この民泊を通じて人間の心の暖かさに触れ、家族のありがたさを感じる生徒が数多くいるようですが、今回も素晴らしい経験を積んでくれたのは間違いありません。このたびの民泊にあたっては、伊江島の皆さんに大変お世話になりました。心から感謝申し上げると共にこれからもこの縁を大切にしていきたいと思っています。