不況克服の心得十カ条
最近の世界各国の経済情勢を見ると、すべての地域で成長率に陰りが出てきており、不況と言える状況に陥っています。このような環境下にあっては、企業にとっても個人にとっても行動が萎縮しがちになってしまいます。〝ジャンプするためには一度しゃがまなければならない〟という言葉がありますが、このような時には右往左往するのではなく次なる飛躍を期して行動することが大切ではないかと思います。経営の神様と言われた松下幸之助氏は、ポイントを突いた短い言葉で『不況克服の心得十カ条』を記しています。以前にも紹介したかもしれませんが、これらは実に味わい深い言葉ですので、再度、掲載します。
【不況克服の心得十カ条】
第一条 「不況またよし」と考える
第二条 原点に返って、志を堅持する
第三条 再点検して、自らの力を正しくつかむ
第四条 不退転の覚悟で取り組む
第五条 旧来の慣習、慣行、常識を打ち破る
第六条 時には一服して待つ
第七条 人材育成に力を注ぐ
第八条 「責任は我にあり」の自覚を
第九条 打てば響く組織づくりを進める
第十条 日頃からなすべきをなしておく
この十か条をよく読み直してみると、単に不況時のみだけではなく、好況、不況を問わず、常に心がけておかなくてはならないことばかりです。これは最後(第十条)にあるように〝日頃からなすべきことをなしておく〟ということに集約されています。現在、本校では来年度に向けての経営計画づくりの検討に入っていますが、今一度、これらをしっかりと心に留めておきたいと思っています。