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学校改革の第三ステージとは・・・その1

 学校改革も第一ステージから第二ステージへさしかかり、そして、第三ステージへ向け進んでいっています。そこで、この改革の基本的な考え方や意図してきたことは何なのかを振り返ってみたいと思います。
 今から7年前に高校改革を、その次の年に中学改革を行ってきました。スタートは現状分析からです。入学してくる生徒の学力にかなりの幅や多岐にわたる個々の思いがありました。これをどうするか。単純に学力的に均等なクラスを作り、多様な生徒にそれぞれにあった目標を持たせ、学級経営をすることはかなり難しいことです。「クラブ活動を一生懸命頑張りたい」、「楽しい学校生活を送りたい」、「絶対、良い大学へ行きたい」など、生徒は様々な夢や希望、目標を持っています。それが、学級という集団に組織されています。その集団に共通の目標を自覚、確認させることができれば、個人の力だけでなく集団の大きな力で、各自の目標実現の手助けをしてくれます。
 そこで、逆転の発想で、まず目標を明確にした学級、コースを作り、それを生徒に選択させるという方法を取りました。集団の目標は、既に明確になっています。その目標で力を合わせながら、各自の夢や目標実現の為に頑張るということになります。大きくは2つ、「選抜特進」と「特進」、そのうちの一つ「特進」は少し幅を持たせたものにし、「特進Ⅱ」と「特進Ⅰ」にしました。高校に3つのコース制を導入したのです。基本的には、将来、国公立大への進学指向が強まるとの見通しのもとに、どのコースも進学目標を国公立大に設定し、カリキュラムを編成しました。ただ、従来から生徒の中に地方の国公立大より近くの私学という風潮もありましたので、「特進Ⅰ」の中に私学向けのカリキュラムを選択できるようにしました。これが第一ステージです。