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文化祭に寄せて

 「独立の小学校とし更に接続の中学校をも作り一大総合雲雀丘学園にして行きたいとの高遠なる希望」(学校創設趣意書)をもっているとし、1950年(昭和25年)、学校法人としてスタートした雲雀丘学園は、現在約2,800名の園児・児童・生徒と約200名の教職員を擁する学園になりました。その内、中高等学校は生徒も教職員も半分以上を占める規模になっています。
 発足当初から、将来の展望を持った取り組みを進めてこられた先輩方のDNAを受け継ぎ、私たちも学校改革をはじめ、日々新しい取り組みを進めてきています。「本物の学び」を軸とした今の学校改革もその延長線上にあるものです。学びの主体である生徒については、①「学び」を追及する生徒集団(やらされることから、自ら進んでやる生徒集団)、②実践力旺盛な生徒集団(「やってみなはれ」精神)、③自治力に富んだ生徒集団(授業規律や学年・生徒会活動)として育てていきたいと考えています。
 さて、今年の文化祭ですが、テーマは「やってみなはれ」だと聞いています。言うまでもないことですが、文化祭はクラスや学年、クラブなどの日常の活動の成果を発表する場です。生徒会が中心となり、生徒自らの手で企画・立案や運営を行います。時には失敗することがあるかも知れません。しかし、ここから学ぶものは多くあるはずです。こういった経験を中学・高校時代に持つことは大変意義のあることです。それを端的に表した言葉が、「やってみなはれ」です。可能性と将来の展望に対する確信を表した素晴らしい言葉です。この言葉はサントリーの創業者である初代理事長鳥井信治郎氏の口癖だったそうです。「現状に甘んじることなく、異分野・新しいことへの挑戦を続ける」。「『結果を怖れてやらないこと』を悪とし、『なさざること』を罪と問う社風」(サントリー研究開発100年の歴史より)として今も受け継がれているそうです。この精神を本校生もぜひ受け継いでほしいと願っています。