「第二の誕生」
中学から高校にかけての6年間は人生の土台を築く大切な期間です。その中でも、個人差はあるものの中学の3年間は思春期、反抗期と呼ばれる課題を抱えた時期でもあります。「自分の考え」を確立していく過程において、疑問を追求していく、少しでも相容れないものがあると排除していくという行動になったりします。必然的に大人に対する見方が厳しくなってきます。とりわけ近くにいる大人、親に対する対応が厳しくなったりします。しかしこれは、大人へと成長するための「自立」へのもがきと言えます。生物学的存在としての誕生から社会的存在として誕生する「第二の誕生」へ向けてのもがきです。このような思春期の課題に、大人として、親としてどう向き合えば良いのか悩むところだと思います。
この時期の特徴を踏まえた対応として、興味・関心のあることに自己の責任のもと取り組ませてみるということが考えられます。学習面だけに限ったことではありません。いろんな分野ついても言えることです。その過程で、いわゆる「トライ アンド エラー」、失敗することもあると思いますがそこから学ぶことが多くでてきます。とりわけ、「出来た・うまくいった」という成功体験をいろんな場面で持たせるようにしたいと考えています。SPP、サイエンスキャンプ、カナダ研修、体育大会や文化祭など学校生活における様々な取り組みにおいてこの観点を大切にしています。
同時に、悩みを持つ親・大人が話し合えるネットワークも大切にしたいと思っています。きょう行われたPTA中学学級委員会で参加者全員のお話を聞かせていただきました。一人ひとり話された内容は大変重みがあり、お互い学ぶことも多くあったと思います。