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電磁波が渡り鳥に影響

 子どもの頃、ツバメが低く飛べば雨、高く飛んでいる時は晴れとか言ったりして天気予報をしたものです。ところが、最近街中でツバメを見かけなくなりました。田畑の減少や住環境の変化で巣を作る場所がなくなったり、カラスの増加などが影響していると考えられています。ツバメは夏にかけてやってくる渡り鳥です。
 季節とともに移動する渡り鳥は、体内に地球の磁場を感知するコンパスを備えていて、それにより定位を行ない、渡りの経路ををたどるといわれています。そのコンパスを、私たちが使う電子機器やAMラジオ信号による干渉で狂わせている恐れがあるという研究結果がNature誌に報告されました。渡り鳥のヨーロッパコマドリを太陽や星を手がかりにできないように木製の小屋の中で飛ばす実験をしたところ、小屋をアルミニウム板で覆い、接地(アース)をして50kHz~5MHzの周波数帯域の電磁ノイズを遮断したところ方向感覚を取り戻したというのです。都市化や住環境など目に見える変化だけではありません。電子機器やAMラジオの電磁波が渡り鳥の飛来に影響を与えている可能性がでてきました。
 この実験が行なわれたのがドイツのオルデンブルグ大学の構内です。オルデンブルグと言えば、この街にヘルバルト校があります。ここの生徒が11月本校にやってきます。平成11年から始まった交流です。最近は相互交流とはなっていませんが、2年ごとに秋になると来校され交流が行なわれています。