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276名が巣立つ 第58回高等学校卒業式

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 58期生・276名の皆さん、卒業おめでとう! 心からお祝いを申し上げます。
 昨夜来の寒さで朝方には、屋根にうっすらと雪が積もっていました。学園の校庭も白いじゅうたんが敷かれたようでした。いつものように用務員さんが、今日は校庭まできれいに掃除をしてくださいました。

 昨日の予行練習では、生徒の動きに少しぎこちなかったり、揃わなかったりで少し心配をしていましたが、今日は立派にやり遂げてくれました。子供の姿に涙を浮かべておられる保護者の方もおられ、感慨ひとしおだったと思います。3年間、保護者の皆様には本当にご苦労さまでした。中学校からだと6年間になり、小学校からだと12年間、さらに幼稚園からだと15年間・学園に通っていただいたことになります。私は雲雀丘学園の常務理事も兼ねていますが、誠に有り難いことだと思っています。

 私は今日卒業を迎える生徒に、どうしても言っておきたいことがありました。それは、「人は生かされている」ということです。東日本大震災の被害にあわれた方を見舞ったときにお聞きした言葉です。かけがえのない命の大切さを体感したとき、自分を大切にすると同時に他人(ひと)も大切にできます。

 もう一つは挨拶の大切さです。挨拶はいちばん簡単ですが、一番難しいものです。あえて式辞の最後で取り上げました。それは私自身の社会人生活で経験したことで、これができる人は、人間的に成功をおさめ、立派な人が多いからです。ぜひ雲雀丘学園の卒業生として、挨拶は忘れずに今後も続けてください。また学園時代に十分にできなかったと思う人はぜひ今日から挨拶を実行してください。

 今日、卒業生の皆さんにお話ししたことは、新しいことは何もありません。ふだん朝礼などで皆さんに話していることです。卒業式の終了後、校庭で何人かの保護者から「素晴らしい学園で私も離れるのがさみしい」とのお言葉をいただきました。なんと23年間も複数のお子様を通わせていただいたそうです。この余りあるお言葉をしっかりと胸に刻んで、子供たちを育てることの責任の重大さをかみしめながら、より良い子供たちを育てる一念で、学園運営に当たりたいと思います。