創立記念日 第66号
昭和30年代前半の学園全景
10月1日は雲雀丘学園にとっては67回目となる創立記念日を迎えることになります。本校はさまざまな取り組みを進めていますが、この基本の考え方は「創立の精神の体現」です。この記念日にあたって、親孝行な人は立派になれるという「孝道」をしっかりと確認し、将来社会で役立つ人材の育成に努めていきたいと思っています。
全校朝礼の講話を抜粋して掲載します。
昭和25年(1950年)10月に学園開園記念バザーが行われ、創立67年となります。昭和28年に中学校が開校し、男子29名 女子21名の男女別学の2クラスでスタートしました。現在の中学高校の土地は、そのときに初代理事長の鳥井信治郞先生が学園に寄付されたものだと聞いています。鳥井信治郞先生のお言葉が「親孝行な人はどんなことでも立派にできます」です。その肖像画と銅像が学園講堂の入り口にあります。そこから「孝道」親孝行を創立の精神の中心としました。
創立の精神を読み上げますので、生徒手帳があれば見て下さい。
孝道を人間の根本義と考え
社会のために 尽くす精神を 最も尊重し
よりよい社会 国家を 生み出すべく
心を素直にもち すべてに 感謝の念を捧げ
健康な体力とたくましい実践力をもつ
強い人間を作ることを念願としています
私はこの「素直な心」という部分が好きです。みなさんももう一度創立の精神を読み返して好きな部分を見つけて下さい。雲雀丘学園の生徒には、なによりも親孝行の気持ちを大きく育てて卒業していってもらいたいです。
この学校に着任して間もない頃に、主事であった椋木先生より鳥井信治郞先生の言葉として「この学校は愛情に満ちた親心の熱意によって生まれた学校ですから先生方も親心を体して教育に当たり、親孝行な子どもを育てて下さいよ」と聞いたことがあります。創立記念日に際し、教師が親心でひとり一人を見つめ、愛情に満ちた導きが基本だという元副校長よりいただいた「教師の親心」の言葉を思いだし刻みました。