心も体も成長する中学生 第19号
掲示物より 『中1 モットー』 『中3 朝学習と放課後学習』
5月16日中学生だけの集会を行いました。
テニス部、囲碁部、剣道部の表彰の後、私から以下のお話しをいたしました。
子ども全員が学校に行く制度が始まったのは、明治5年です。当時は「子どもを学校に通わせてください」といわれても家族が拒否しました。生活が苦しい中、子どもは立派な働き手だったからです。多くのお金がかかる学校に子どもを行かせるだけの「ゆとり」がありませんでした。
今、皆さんの授業料は、保護者の方が支払っています。それだけでなく、中学生一人数十万円のお金が国から補助されています。これは、公立校、私立校に関係なくです。そのお金を、多くの大人が「税金」という形で支援しているから、皆さんは学校で学ぶことができます。
皆さんの学習、学校生活は、皆さんの保護者の想いはもちろん、それだけでなくこの国の多くの大人の「子どもをしっかり育てよう」という想いによって成り立っています。
勉強というと嫌だなと思う人があるかも知れませんが、今の恵まれた「勉強に打ち込める環境を大切にしてほしい」と思います。
学年別に一言お話します。
1年生は、小学校では担任の先生がいくつかの教科を教えてくれましたが、中学校では教科によって先生が変わって教えます。授業や時間割のペースをつかめてきたでしょうか?来週から中間考査が始まります。初めての考査で不安もあると思います。どの教科もやり残しをしないように計画を立てて勉強しましょう。勉強すれば、わからないところが出てくるのは当たり前です。質問することは悪いことではありません。自分でできるところまで頑張ってから先生に積極的に尋ねるようにしましょう。
2年生は、昨年の反省に立って新しいクラスで頑張ろうと燃えていると思います。2年生の時期は、学習・生活ともに良くなる人と悪くなる人の差が大きくなります。人に流されるのではなく、自分自身で良いと悪いの判断をしっかりしていくことが大事です。
3年生は、中学最終学年。中学の学習をきっちりと仕上げることも大事ですが、自分の興味のあることにチャレンジしてみましょう。せっかく中高一貫校にいるのだから、高校生からも刺激を受けて、アカデミックサマーなど大学での学びに積極的に参加して、視野を広げてください。
日本の女性研究者比率を高める取り組みである「女子中高生のための関西科学塾」の募集が始まりました。希望者が多いので早めに申し込んでください。詳細は理科の先生に聞いてください。
女子中高生のための関西科学塾サイト
心も体もどんどん成長する中学生の皆さんの元気な姿を楽しみにしています。