本物の学び 第31号
6月23日中学生を対象に第11回目となる環境フォーラム2018が行われました。中学生が探求の授業での学びや日頃の環境学習・活動の発表するものです。今回は、本校元理科教員できずなの森きずな会の榎谷哲朗先生に講評をいただきました。
第2部として、日本ポリグル株式会社 小田兼利会長に「君たちもノーベル賞に挑戦しないか」という演題で講演をいただきました。小田先生は、納豆のネバネバの成分であるポリグルタミン酸を使った水質浄化剤を発明し、2002年、日本ポリグルを創業。深刻な水問題解決のため世界中を駆けまわり活躍されています。70歳を超える先生が、来月もアフリカへ出向き、水の浄化を行うそうです。
先生の実験や経験に基づくお話に感嘆の声が上がり、感動いたしました。
先生は「中学生からたくさん元気をもらった。頑張れ。」と話され、色紙に以下のお言葉をいただきました。『はじめは一人の情熱が周りを動かし、社会を動かし、ついには世界を変える』
環境問題は人間の行為そのものが原因になっているという認識に立って「環境に配慮することは、人に対する優しさや真心を育てることにつながる」と考えています。これは人間力を育てる大きな柱でもあります。知識を習得ばかりではなく、「本物の学び」として、教科、行事などとも連動させ「学び調べ考え行動する」を基本とした主体的対話的な学びにつなげています。
同日高校生にはOneDayCollegeが開かれました。高校全学年を対象にしたライフデザイン教育の一環の出張講義です。今年で第15回となり、26人の講師の先生が大学、大学院や団体から来ていただきました。専門的な内容でありながら、生徒を引きつける魅力ある講義が展開されました。
先生方には、「高1から高3まで同学年でも置かれている状況が違うので難しい部分があると思いますがよろしくお願いします」と冒頭ご挨拶させていただきました。講義の後、「積極的な質問も多く、来年はもっと工夫をして参加します」とのお声もいただき、大変うれしく思いました。
本校では、アカデミックサマーを独自に企画運営し、また高大連携講座(大阪大学、関西学院、関西大学、神戸大学など)への参加を推奨しています。進路指導部より募集案内がなされています。OneDayCollege、オープンキャンパスにとどまらず、自ら積極的に行動を起こしていきましょう。大学は与えられた課題をこなす人でなく、自ら積極的に課題に取り組む人を求めています。
進路を見据えた夏の挑戦を計画し、ひとまわり成長しよう!