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常務理事便り

2026年04月20日
Vol4 旧友たち
~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

先日、岡山市を訪れました。目的は同級生の墓参りです。
彼は名門・岡山朝日高校を卒業し、1976年に大阪大学経済学部に入学、その年の夏ごろでしたか、少し遅れて剣道部に入部してきました。それ以来、日ごろの稽古や合宿など、苦楽を共にしました。
独特の岡山弁丸出しで、あくの強い男でした。理屈っぽいところがあったせいか、場や相手の手牌を読みながら打つ麻雀が大好きで、稽古終了後はほぼ毎日、雀荘で卓を囲みながらの夕食でした。
そんな彼は下級生時にはあまり練習に熱心ではありませんでしたが、真面目に稽古してどんどん力をつけていく同級生に感化されたのか、2年生の後半くらいから練習に真面目に出るようになり、3年時には試合にも出られるレベルまで上達しました。
3年次を終え、期末休暇に行われていた春の合宿前の事前練習が始まりましたが、彼は練習に顔を見せませんでした。同級生が皆、「どうしたんかなぁ?」と訝っていたところ、突然、新聞で彼の死が報道されました。暴走族に因縁をつけられた悲惨な死でした。
この死を弔うために同級生がたまに寄り合い、お墓参りをしています。既にご両親や親族もなく、彼は岡山のあるお寺に永代供養されています。今年も同級生6人でお参りし、冥福を祈りました。
直会では、皆が学生時代に戻り、50年近く前の話に笑い転げます。
「Oは十三の寿司屋で90貫の寿司を食べた、俺は60貫やった。」
「OとSは石橋の王将で餃子10人前食べて無料になった。」
「車の免許取得のために合宿に参加しなかったら、1週間、先生に八つ裂きにされた。」
「あの時の合宿は来訪者がお酒を次々持ってきたので、昼は剣道の稽古、夜はお酒の稽古でこちらの方がきつかった!」
など、学生時代の思い出話が続き、笑い転げる時間となりました。
寝食を共にし、損得を抜きにして同じ目標に向かって歩んだ同級生は本当にありがたいものです。共有した辛かったこと、苦しかったこと、楽しかったこと、それらのことが時を経て凝縮され、皆の心の中でかけがえのない宝石のように輝いています。
あと2年もすると、早いもので50回忌になります。私が「再来年で一区切りやなぁ。」というと、「終わっても皆で会いたいなぁ。」とメンバーの一人がポツリと言いました。東京、関西、山口、岡山と住居地はバラバラですが、どうやら50年を過ぎてもこの会は続きそうな予感がします。
