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NZ研修、恵子さんからの報告

ワイカト大学のスタッフでもあり、研修期間中は特別にガーディアンとしてお世話していただいている恵子さんより中間報告が届きました。

恵子と申します。皆が、緊張した顔でオークランドの空港に到着して、早いもので2週間が過ぎ、後半に差しかかりました。まだまだ元気一杯の生徒もいれば、疲れが出たのか風邪気味の生徒もいます。疲れ気味の子も、風邪気味の子も滞在の流れに乗って来ました。
通常、4週間の滞在には流れがあります。最初の一週間目は、英語に圧倒され、ホームシックになり、ミルクの味まで違い、すべてが違う事に疲れ、来なければ良かった!と思う生徒もいます。それが、2週間目には、自分で決めて来たのだから頑張ろうと悟りを開きます。そして、3週間目でリズムに乗り始め、4週間目には、“日本に帰りたくない”という声が続出するのがパターンです。
最初はホームシック、日本シックになった子が多々。でもありませんがいました。異国の地に来て、他人の家に住んで初めて如何に自分の家が居心地がよかったか、如何にご両親が、愛情をかけて育ててくれたかが分かり、生徒皆の“親に対する感謝度”がグーンとアップします。家に帰ったら、料理を作ってあげようという声もでていましたよ!
ホームシック、日本シックを克服して行ったスピードもさまざまです。その克服の過程でたくましく成長していっているのが伺えました。ホームシックと平行して、大きな喜びもありました。憧れの外国に来た喜び。見る物、聞くもの、すべてが珍しい。そして、何より、今まで学校で学んで来た英語が実際に通じた喜びはかなり大きく、自信をつけたと思います。
2週間目からは、皆、家では家族同様にリラックスして過ごしていて、中には、ホストママとお友達感覚の仲になった子もいたり。風邪のマザーのために、食器を洗ってあげて感謝されたり。心と心の交わりが言語を超えて生まれて来ています。これもホームステイをして、人種国籍は違っても、お互いが生活を共有することから生まれる親しさ、連帯感の賜物だと思っています。同時に、ニュージーランドでは大人が偉いということも学びました!
英語に関して言えば、日常英語はスムーズに出るようになってきたものの、今度は、もっと高度な英語を使って交流したいという欲求と思うように出来ないジレンマにかかっている子が多いです。これが動機となって、英語学習に拍車がかかることは間違いないでしょう。
授業は、午前は金髪の男性、ジョン先生。彼は落選はしたものの、地元の緑の党から国会議員に立候補した先生。優しいハンサムな先生です。午後は、金髪ふさふさのリズ先生。大きな目、大きな口、大きな声の先生です。皆は、ランチの後は、おなか一杯で眠いながら、一生懸命授業に取り組んでいます。彼らがまとめたエッセイ、帰国後是非見てあげて下さい。立派な出来だそうですよ。
毎日英語の授業で疲れている彼らに、楽しい事も経験してほしい、ニュージーランドを知ってほしいと織り込まれた様々なアクテイビテイー。その一つに北島の観光のメッカとも言われるべきロトルアへの一日旅行がありました。タウランガから100キロ近く離れたロトルア。そこでは、羊のショーを見学。勇敢にも手をあげて壇上に上がってショーに参加した子もいます。レイク ロトルアを見下ろす山の上からはルージュに乗って滑り降り、スリルを楽しみました。お昼は食べ放題のおいしいランチに舌鼓を打ちました。何種類もあるデザートに目がきらきら輝き、中には食べ過ぎて、バスの中でお腹を抱えて苦しんでいた人も!
ジェットボートでは、世界の共通語である”絶叫“ を発して、心も体もすっきりしていました。まだまだ、楽しいアクテイビテイーが後半に残っています。来週の地元の高校生との交流会では、地元の高校を訪れ、日本語を勉強している生徒たちと英語と日本語で交流します。乗馬もあります。美しい、ニュージーランドの自然の中を馬に揺られて歩きます。
皆の連帯感も、お互いを支え、親を離れた寂しさを分かち合い、支えあうことで深まっています。若い皆が今この南半球で経験していることは、これから大きな人間になるための種で、後残された期間、より多くのことにチャレンジしていってほしいと思います。