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食育の取り組み(平成19年生徒会)

近年、外食産業ばかりでなく、スーパー・コンビニの発達により、弁当総菜などのできあがった食事を買って家で食べる中間食も普及し、栄養が偏る現代型栄養失調が増えています。これに関しては生徒も例外でなく、学校で食べるお昼ご飯がジュースとパンやうどんだけといった炭水化物・脂質・タンパク質のみ摂取する人が多いです。このような食事内容は、無機質・ビタミン・ファイトケミカルが含まれておらず、様々な問題が生じるのですが、今回は生徒に関係のある3つの問題点を講演しました。

1つめに、知的発達に影響することです。人間は大脳皮質に数百億個ほどの脳細胞(神経細胞=ニューロン)をもって誕生し、その後一生を通じてこのニューロンは減少はしても増加しないとされてきましたが、その後の研究により増加することがわかりました。生後すぐの頃、ニューロンは互いにバラバラで思考や情報処理も出来ない状態なので、これをつなぎ合わせる神経回路、つまり脳の中心的な情報処理機関を作る必要がある。そのためには、多くのエネルギー・栄養素・刺激が必要であるとされています。

2つめに食生活と心の安定が大きく密接に関わりがあることを他校で調査された食生活といじめのアンケートをもとにお話ししました。

3つめに、阿部 司さんの「食品の裏側」をもとに食品添加物の問題について講演し、生徒達に毎日の食生活に副菜を摂取する大切さをそれぞれに考えてもらいました。

家庭科の教諭による食育の講演の後、平成19年度の生徒会が栄養の偏る食事内容を改善しようと、食堂でのしあわせ弁当の発売を企画・立案し5月7日より販売が実現し、その内容をプレゼンテーションしました。食の安全が叫ばれる中、以下の点に留意して作りました。
主菜は高タンパク・標準カロリー以下にし、不足しがちな副菜は野菜を中心としてビタミン・鉄分不足を補えるようにしました。
食材は地元のJAさんと交渉をはたし、国産品を中心に使用し、安全性を十分に考えました。
調味料に至るまで余分な添加物の入っていないものにこだわりを持って開発しました。
以上の「しあわせ弁当」を420円で5月7日より販売いたします。1日50食限定ですので、一度ご賞味をしに本校にお越し下さい。
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