第32回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大会
日本棋院に於いて、7月28日(月)~30日(水)の3日間行われました全国高校囲碁選手権大会に女子団体・男子個人・女子個人が昨年に引き続き出場しました。
大会結果
女子個人 準優勝
女子団体 4位
団体戦は昨年の準優勝から順位を下げてしまいましたが、女子個人で準優勝することができました。
大会の報告をいたします。
大会日程表
【第1日】
団体戦
9:40~11:00 予選リーグ1回戦
11:10~12:30 予選リーグ2回戦
13:10~14:30 予選リーグ3回戦
15:00~16:30 決勝トーナメント1回戦
16:40~18:10 準決勝
【第2日】
9:00~10:30 決勝戦と3位~8位戦
個人戦
12:20~13:40 予選リーグ1回戦
13:50~15:10 予選リーグ2回戦
15:20~16:40 予選リーグ3回戦
【第3日】
9:00~10:30 決勝トーナメント1回戦
10:40~12:10 準決勝
12:40~14:10 決勝戦と3位~8位戦
第1日目
今回の大会は審判長に石倉昇九段と審判に孔令文六段をお迎えして開かれました。
開会式の後女子団体戦の予選リーグQ組になった本学園は1回戦で加納高校(岐阜)に(3:0)で勝ち、2回戦は前橋育英高校(群馬)に(2:1)で勝ちました。
3回戦は松本深志高校(長野)と対戦しました。1,2回戦とも3:0で勝っている相手なので、かなり苦戦しましたが何とか勝つことができ決勝トーナメントに進むことができました。
決勝トーナメント1回戦は筑紫女学園高(福岡)に2:1で勝つことができ、準決勝に駒を進めました。
準決勝は洛北高校(京都)との対戦でした。この学校のメンバーは全員1年生で、まるで昨年の本学園を思い出させるような学校でした。1年生の勢いにお姉さんたちが負けてしまった一局でした。一日に5戦という、かなりハードな日程でした。棋力・体力・気力勝負の大会です。
朝に非常にラフな格好の親子を見つけました。マイカーにまたがり棋院にやってきたのは依田九段親子でした。お子さんたちを子供将棋教室へ連れてきたようです。
2日目
3位決定戦を弘前高校(青森)と争いました。主将が勝ち・三将が負けあと副将次第という流れの中、善戦むなしく副将が負け、結果4位となりました。決勝戦は松韻学園福島高校(福島)と洛北高校(京都)とで行われ、優勝は松韻学園福島高校(福島)、準優勝は洛北高校(京都)となりました。
上位に残る学校はどこも主将・副将・三将の3人とも実力者揃いの良いチームばかりでした。昨年よりもどのチームも強く、楽に勝たせてもらえなかったという印象でした。表彰式が行われ8位まで賞状とカップまたは盾が手渡されました。
個人戦が昼から始まりました。男子・女子の予選リーグの1回戦開始。開始早々に女子個人勝利、決勝トーナメントに向けてまず1勝。男子個人は粘ったけれど初戦敗戦。昨年に続いて決勝トーナメントへは進めず。予選リーグ2回戦、女子は勝利し、突破まであと1勝。男子はまた敗戦、最後の試合に1勝を目指す。
予選リーグ3回戦、女子の相手は団体優勝の松韻学園福島高校の主将宮腰さんでした。終盤に猛攻を仕掛け逆転勝ちをしました。3日目の決勝トーナメント進出。個人戦の参加者は団体戦よりもさらに棋力が高く、どの対局も本当に力のこもった熱戦でした。男子は勝って1勝を上げました。
3日目
決勝トーナメント1回戦は熊本葵さん(愛知)、準決勝は山崎春蘭さん(東京)と対戦し、いずれも逆転勝ちし、決勝戦進出。決勝戦は昨年の覇者藤田光彩絵さん(東京)との戦い。序盤は劣勢でしたが中盤以降、二転三転の大接戦。後一歩及ばず投了。惜しくも優勝を逃しました。
表彰式が行われ、賞状授与の後に全員で石倉九段・孔六段と一緒に記念撮影を行いました。
今大会の予選参加者は4000人を超え、大会のレベルも上がりどの学校が勝ち上がるか、誰が優勝するのかわからなくなっていると感じました。今の中高生は「ヒカルの碁」の影響で碁を始めた世代で囲碁の強い生徒が多いのではないかと思います。
次は、8月9,10日に群馬で行われる全国総文に男女1名ずつ出場し、兵庫県の名誉をかけて戦います。今回の結果を自信に、優勝できなかった悔しさをバネに頑張って欲しいと思います。