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環境大使 篠山畑作体験

2月17日(日)、環境大使と担当教員とで丹波篠山の辻生産組合青野さんの畑へお邪魔してきました。
前日の夜に雪が降ったという事で、篠山は一面の銀世界!透き通った空気の中で寒さに震えました。早速青野さんが畑のエンドウを紹介してくれます。このエンドウ、降り積もった雪の中にビニールで囲っただけの状態で寒風の中芽を出しています。エンドウはこの寒さを経験しないと実がならないそうで、「皆さんにも凍えるような寒さの経験が時には必要。今日もこの寒さの中で大きく成長してくださいね。」と声をかけていただきました。
今日の作業のメインは栗林の整備です。栗の木の周りをぐるりと一周、スコップやツルハシで掘り起し、そこに肥料を巻いていきました。この掘る作業、少し掘り進めただけでも手が痛くなったり、腰がいたくなったり、なかなか大変。栗の木の剪定では重なっている枝、刈れた枝、二股に分かれている枝などを見極めて切る作業をするのですが、どの枝を選択していいかが大使達にはわかりません。青野さんに説明をしていただきながら、なんとか作業を行いました。木の剪定には「このように枝を伸ばしたい。こんな木にしたい。」という想像力も大切なのだそうです。
寒い日だったので青野さんが火を用意して下さり、そのたき火で焼き芋を作っていただきました。昼食をとり、あたたかいぜんざいをいただいてホッと一息、一日の作業が終了しました。穴掘りの作業は今までで一番体に応えましたが、今回もたくさんのことを学ぶことが出来たようです。
青野さんからこんな句を紹介いただきました。「他所の田も 追ってゆきたや 群ら雀」「他所の田へ 追ってゆきたや 群ら雀」この2句は助詞の一文字以外まったく同じ句です。でも、「も」と「へ」ではその句の意味が全く違うことがわかります。他所は関係ない、自分の場所さえ良ければいい、という考えではその集落全体が大きく成長することも助け合うこともできません。この句は青野さんの統合農業への取り組みの指針にもなっているそうですが、確かに環境大使の成りたちの所以にも重なる部分が多いと思います。
次回はきずきの森で植樹を行います。またがんばりましょう。

以下大使感想
・土を一度ほぐしてから掘ると掘りやすかった。
・道具が重く、掘りにくかった。
・枯れている木もあり、驚いた。
・根がすごく多く貼っていたので、堀づらかった。手が凍りそうだった。
・防寒対策をしっかりしたい。
・青野さんの句が印象的だった。
・どの枝を選んだらいいかわからず、剪定が難しかった。
・寒さに耐えないとエンドウは育たない!