環境大使 聞き書き甲子園
「聞き書き甲子園」に選出された高校1年生の環境大使が、この夏、東京の「高尾の森わくわくビレッジ」に3泊4日の研修に行ってきました。研修では、全国から集まった100名の高校生の仲間たちと森を歩き、学び、写真撮影の講習やワークショップ、交流会などに参加しました。 研修会の様子はコチラ→『研修会レポート』
先日、今年度の「森の名手・名人」「海・川の名人」が決まりました。 決定名人はコチラ→『組み合わせ一覧』
京都府の丹波栗生産の名人との組み合わせの知らせを受け、本格的な取材準備がスタートしたところです。「聞き書き」は、単に話し手の言葉を記録するだけでなく、「聞き手」の質問や投げかけがあって初めて成り立つものだといいます。 高校生の瑞々しい感性と名人の言葉が紡ぎだす「聞き書き」を作るためには事前準備が大切。「名人」の知恵や技を調べ、質問する内容を考え、聞き書きの計画づくりを進めなければなりません。初めてのことが多く、緊張すると思いますが、研修で得た知識を礎に、名人の苦労や情熱に耳を傾けます。3月に東京都内で開催されるフォーラムで、雲雀丘の環境大使をはじめ、全国の高校生たちが一年間の活動の成果をどのように表すのか、今から楽しみに応援しています。
(聞き書き甲子園 研修会に参加して 以下生徒感想) 詳細はコチラ→『聞き書き甲子園』
研修中には、山へ登ったり、名人の技を見ることができた。また、色々な県に住む人達と交流ができ、聞き書きだけではなく、日本の様々な地域の方言や文化も知ることができた。私のように少しでも自然に興味があるなら絶対に参加するべき!ぜひこれからの後輩にも伝えていきたい。学ぶことがたくさんあった。
●聞き書き甲子園」とは・・・●(聞き書き甲子園HPより抜粋)
日本では古くから、森や川、海の自然を守り育て、持続的に暮らす知恵や技を培ってきました。 しかし、高度経済成長期を境に、木でつくられていた道具はプラスチック製になり、炭や薪といった燃料は石油をはじめとした化石燃料へと代わっていきました。森は荒廃し、海や河川の汚染、洪水などの災害、生物多様性の減少といった問題が生じています。
私たちは、伝統的な暮らしをもう一度見つめ直し、その中から、これからの持続可能な社会を考えるヒントを得られるのではないかと考え、全国の高校生の皆さんに呼びかけて、10年前に「聞き書き甲子園」をはじめました。
「聞き書き甲子園」には、毎年全国から100人の高校生が参加します。高校生は、造林手、炭焼き職人、木地師、漁師、海女など、自然と関わるさまざまな職種の“名人”を訪ね、一対一で「聞き書き」をします。「聞き書き」とは、話し手の言葉を録音し、一字一句すべてを書き起こしたのち、ひとつの文章にまとめる手法です。参加高校生はこの「聞き書き」を通して、名人の知恵や技、そして生きざまやものの考え方を丸ごと受けとめ、学びます。 名人の言葉を受け、高校生は自然と人の暮らしのつながりや、その後の将来を考えるようになったと語ります。
*聞き書き甲子園」は農林水産省、文部科学省、環境省、公益社団法人国土緑化推進機構、公益社団法人全国漁港漁場協会、全国内水面漁業協同組合連合会、認定NPO法人共存の森ネットワークの7者からなる実行委員会が主催しています。