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環境大使 聞き書き甲子園 その②

全国から選出された100名の高校生が、名人の人生に触れる「聞き書き甲子園」
環境大使、高1B宮川由夏さんが選出され、東京での4日間の研修後、京丹波へ2回の取材に行ってきました。 聞き書き甲子園HPはコチラ→『聞き書き甲子園

「聞き書き」は、単なる「話し手」の言葉の記録ではなく、「聞き手」の質問や投げかけがあって初めて成り立つものだといいます。 十代の瑞々しい感性と熟練した名人の言葉が紡ぎだす「聞き書き」、初めての事ばかりで苦労も多くあったと思いますが、笑顔で「楽しかった!」と伝えてくれました。名人の知恵や技、仕事への誇りに直接触れ、レポートには、「命ある限り、続けていく」という題名がつけられました。いかに真摯に名人の人生、苦労、情熱に耳を傾けたかが窺えます。3月には東京でフォーラムも開催されます。全国の高校生たちと共に「聞き書き」の成果を表すのを、今から楽しみに応援しています。


( 聞き書き甲子園レポートより 取材を終えての感想 高1B宮川由夏 )
私は、学校で環境大使という有志のボランティア活動に参加しています。その顧問の先生に勧められ、聞き書き甲子園に参加させてもらいました。初めて名人に電話させてもらった時、優しく、名人の方から連絡先や名人宅までの道のりを教えてくださいました。そして、お話をしているうちに、緊張も解れていき、素敵なお仕事だと感心しました。聞き書きを通して私は、たくさんの「初めて」に出会うことができました。初めての取材、初めて聞くお話、初めての書き起こし、初めてのレポート作成。この先、2度と経験することができないであろうことに挑戦させてもらいました。このレポートを大勢の方に読んでもらい、栗作りの技術や、京丹波町に興味を持ってもらえたらいいなと思っています。聞き書き甲子園を教えてくれた先生、多くのお話を聞かせてくださった山内さん、家族の皆様、聞き書き甲子園の皆様、感謝しても感謝しきれません。貴重で楽しい時間を過ごさせてもらいました。本当にありがとうございました。


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●聞き書き甲子園」とは・・・●(聞き書き甲子園HPより抜粋)
 日本では古くから、森や川、海の自然を守り育て、持続的に暮らす知恵や技を培ってきました。 しかし、高度経済成長期を境に、木でつくられていた道具はプラスチック製になり、炭や薪といった燃料は石油をはじめとした化石燃料へと代わっていきました。森は荒廃し、海や河川の汚染、洪水などの災害、生物多様性の減少といった問題が生じています。
 私たちは、伝統的な暮らしをもう一度見つめ直し、その中から、これからの持続可能な社会を考えるヒントを得られるのではないかと考え、全国の高校生の皆さんに呼びかけて、10年前に「聞き書き甲子園」をはじめました。
「聞き書き甲子園」には、毎年全国から100人の高校生が参加します。高校生は、造林手、炭焼き職人、木地師、漁師、海女など、自然と関わるさまざまな職種の“名人”を訪ね、一対一で「聞き書き」をします。「聞き書き」とは、話し手の言葉を録音し、一字一句すべてを書き起こしたのち、ひとつの文章にまとめる手法です。参加高校生はこの「聞き書き」を通して、名人の知恵や技、そして生きざまやものの考え方を丸ごと受けとめ、学びます。 名人の言葉を受け、高校生は自然と人の暮らしのつながりや、その後の将来を考えるようになったと語ります。

*聞き書き甲子園」は農林水産省、文部科学省、環境省、公益社団法人国土緑化推進機構、公益社団法人全国漁港漁場協会、全国内水面漁業協同組合連合会、認定NPO法人共存の森ネットワークの7者からなる実行委員会が主催しています。