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環境大使 丹波篠山黒豆畑作体験

 6月21日(日)環境大使とご家族、担当教員とで、丹波篠山辻営農生産組合の青野様の畑へ伺いました。早朝は雨、車中でも雨がしとしと降り出して・・不安になってきたところでトンネルを抜けると晴天が広がっていました!
 
「丹波篠山黒大豆」は門外不出のブランド豆です。特許を申請し、種づくりから生育過程まで細かく条件も決まっています。さらに驚いたことには、毎年マニュアルが更新され、年度によって植え付けの工夫にも変化があるという事です。去年参加した大使は、「双葉が畝に垂直になるように植える」という注意をうけましたが、今年は「それができればベター」ただし、直近の研究では「それがベスト」という段階ではない、ということになっていると聞きました。長い歴史のある特産品の「丹波篠山黒大豆」ですが、守るだけの不易なものではなく、そこに留まらず常に変化していることに驚きました。「丹波篠山黒大豆」を語る青野さんからは、いつも作物への誇りと、それを地域で守っていくのだという強い意志を感じます。
この日は青野さんのお孫さんも大使指導に参加されました。若い世代の指導者が、丁寧に丁寧に黒豆の苗を扱われている様子に、年齢の近い大使達も大切な苗の植え付け体験をさせていただいていると再認識しました。

 苗は植えてから11日目が最も植え付けに適した時期という事で、6月10日に植え付けした苗をみせていただきました。最近寒い日が続いたため、苗はまだ未成熟なものもあります。そのぶん丁寧に苗を扱いましょうと注意を受けていよいよ植え付け作業がスタートです。
スケールを使って畝にまっすぐに植える事。広い畝には2列植え、間隔をあける事。雨上がりで水分を充分すっているので、ふわっと土をかけ、キュッキュと指で押す程度にして空気を入れること。苗のまわりに土寄せして倒れたり曲がったりしないようにすること。これらの注意を受けながら作業を行いました。ついつい慌ててしまう大使に「遅くても丁寧に。雑に植えた苗は雑に育ちます」と笑顔で言われた言葉が印象的でした。

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苗を見せていただく           11日目の苗 根の状態もGOOD!

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スケールの使い方            植え方の注意を聞く

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丁寧に・・・                 植えます

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がんばって植えてますね^^       ふうぅ・・・ちょっと休憩

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広い! でも、みんなでやれば・・

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完成しました! きれいに並んでるかな?

植え付けが終わると、植えた苗の点検をしながら畑の石拾いをしました。なぜ畑に石が?の理由も教えていただきました。この日作業をした場所は去年は田んぼだった場所です。だいたいの作物は連作障害を起こす為、毎年植え付ける場所を変えていかなければならないのです。黒豆で3~5年、エンドウで8年は空ける、例外はネギくらいかな?ということでした。この場所はもともと棚田だったところを効率よく農作業ができるように、段差を壊し、高さを整えた場所です。その過程で入り込んでしまった石は、田んぼになっているとわかりにくいですが、畑になるとあちこちに出てきてしまいます。小さな石は空気を含ませる効果もありますが、3cm以上の大きなものは作物に有用ではありません。そこで、大きな石を取り除く作業が必要になるのです。石ひろいなら簡単かな?と開始した作業は、袋にどんどん入る石と奮闘する作業となりました。「腰がいた~い。」「つかれた~。」と弱音を吐きながらも、たくさんの仲間達と一緒の作業に励まされ、無事終了!休憩時間には青野さん手作りのプリンをいただき、冷たい黒豆茶で生き返りました。

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豆知識。リン肥料は高価なのだそう    青空の元 石ひろい          

作業を終えたところでポツポツと雨が降ってきました。青野さんいわく、「畑の植え付け作業では、植える直前の雨と、直後の雨は最良!」ということで、天気も大いに味方した畑作体験でした。
丁寧に植えつけても天候に左右される畑作体験では、工夫することはできるけれどあとは自然の恵みを待つことしかできません。自然の偉大さを感じた一日でした。
ご参加いただきましたご家族の皆さま、いつも温かく大使を見守ってくださる青野様、ありがとうございます。大使のみなさん、感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張りましょう。

篠山での出会い
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大きいカエル       小さいカエル       帽子にも!カエル

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イモムシ・・・         トカゲ・・


以下大使感想
・農家さんはたくさん仕事があるので、大変だと思った。
・苗をまっすぐに植えるのが大変だった。
・石がたくさんあって、拾うのが大変だった。葉の向きを合せて植えるようにした。
・青野さんにいただいたおやつがおいしかった!
・自分の植えた黒豆が育つのが楽しみです。
・畝に苗を植えていく作業は初めてで、全然やりかたもわからず、植えていくスピードも遅く、大変でした。それに比べて先輩方は何回もやっていて慣れておられるのかとても速く、あのようになりたいなと思いました。大使は意外と大変で、体力も必要だなと思いました。
・篠山のように自然が多くあり、田園風景が広がっているところに行く機会はあまりないので、環境大使に入って良かったなと思いました。
・黒豆茶が、独特の甘みがあっておいしかった。
・畑に石があるのは、段々畑があった証拠と知った。黒豆の苗を植えるのは植えてから11日目がベストと知った。
・石をひろうのはスムーズだったが、運ぶのがけっこう疲れた。
・晴れてよかった!!
・楽しかったけど思った以上にキツかった。先生の言っていたことをこれから守っていきたい。おいしい黒豆ができたらいいと思う。
・行くまで雨が降っていたけど、ついたら雨が上がって、作業もできて良かった。
・がんばったので疲れた・・。去年の双葉の向きはあまり重要じゃなかったと知って、毎年変わるのだと驚いた。