講演「受験対策の王道」を聴いて その2
6月24日のブログの続編を書く。
竹岡広信氏の英文読解力養成についての言葉は、なるほどとうなってしまった。
「普段文章を読まない人で国語力のある人がいるでしょうか」とおっしゃる。「英語の読解力がないというけど、じゃあどれほどの英文を日々読んでいるのですか?」
そう問いかけられると、「そうか、読んでないんだから、力がつかないのは当たり前だ」と納得してしまう。
では読むことにしよう。英語の物語、または小説、雑誌、新聞とにかく読みあさることにしよう、と一念発起した生徒諸君。ここで注意することがあるのです。竹岡氏によると、それは以下の2点です。
1.おもしろくないと思ったら、直ぐにやめて別のものを読むこと。
2.難しすぎると思ったら、直ぐにやめて別のものを読むこと。
せっかく読み出したのだから我慢しなければ、などという努力は長続きしないらしい。
昔、英語でも日本語でも上記の1,2を実践していた元同僚がいた。彼は東大出身であったが、日頃の書籍費は半端ではなかった。読みかけてもつまらないと思った本はさっと捨ててしまう。もったいないなあ、と言うと、「おもろない本に費やす時間とエネルギーの方がもったいないよ」と言われた。
竹岡氏の講演をきいて、ボクはそのもと同僚のことを鮮やかに思い出した。元同僚がもっていた高度な読解力は高校時代からまさにそのようにして培われたのだった。(田畑保行)