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記憶

 昨日は自分で考えることの大切さを書きました。学習において知識だけでなく知恵をつけることが大切です。しかし、折角知恵を身につけても正確な知識を持たなければ役に立ちません。正確な知識も身につけましょう。心理学に忘却曲線の研究があります。人間が記憶したことをどのくらいの時間で忘れてしまうかの実験です。それによると、短期間で丸暗記したものは短期間で忘れてしまい、繰り返し時間をかけて覚えたことは忘れてしまうまでの時間が長くなります。つまり、テスト前の一夜漬けの暗記でテストを乗り切っても自分の身にならないということです。
 それでは、短期間で正確な知識を身につける不可能なのでしょうか。短期間でも記憶に残す・残ることがあります。1つは強い感動や驚きを伴う記憶です。もう1つは他に関連づけて記憶することです。よくある語呂合わせによる記憶がその一つです。水平リーベやヒトナミニやイイクニ(1192年)などです。ヒトの記憶の特性を利用して、正しい知識を身につけましょう。