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関西私立大学前期入試を終わって

 一部の大学を除いて、関西私大の前期入試が終わりました。受験生の皆さんの中には合格を勝ち取った人、残念ながら思いが叶わず悔しがっている人、結果を待っている人など、様々でしょう。今行われている冬季オリンピックでも、金メダル確実と思われていた選手でさえ、不運にもメダルに届かず、悔し涙を流した選手がいます。皆さんは、今始まったところです。これから本番の、国公立大学の前期試験が始まります。また、私立を本命にしている生徒でも、私大の後期入試があります。これからです。自らの夢に向かって、悔いの無いように、最大限の努力をしてください。「人事を尽くして、天命を待つ」と言いますが、「天命を信じて、人事を尽くして」ください。高い志を持った人は、難問であっても、量が多くても、最後まであきらめずに入試問題に取り組みますし、前期試験が終わってすぐに後期の対策に入り、ベストを尽くします。だからこそ、栄冠を勝ち取ることができるのです。運は努力し続けた人がつかめるのです。
 自らの夢を追いかけて、大学入試という壁に立ち向かうことで、努力、挑戦、継続、忍耐、自制という、人間性を高める資質も磨かれるのです。そして、記述式の試験において合格していく答案とは、相手を思いやる気持ちが最後の決め手となります。「読みやすく、独りよがりでない、採点者にわかってもらえる答案を書く」。こんな気持ちも実は重要なのです。1点を争う試験だからこそ、人間力の差が出てきます。我が校の校是である「高志・自律・努力」を胸に、大学入試の壁に、果敢に挑戦していってください。
 特に、国公立大学を目指している人は私大の入試結果に左右されず、後期試験までしっかり勉強してください。終わりのゴングが鳴るまで諦めるな。